もみじの研究ノート

駅名標の奥深い世界へようこそ。

大通駅のサインが更新されました 2

前回の記事に引き続き、大通駅の新しいサインをご紹介します。なんか順番がめっちゃくちゃなことになっています・・・ごめんなさい。

 

のりかえ案内(続き)

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以前は南北線麻生開業時のサインのフォントで古めかしい見た目をしていたこのサイン、なんと新サインに引き継がれました。野良サインを公式化したようにも感じられます。すぐ両脇に同じことを書いているサインがあるので、正直本当に必要なのかは怪しいサインです。「Second platform」という表現が特徴的です。「Sapporo / Asabu」とスラッシュで表現しているサインもここだけです。今回のサイン、多言語化が第1の目的の割には、多言語表記が洗練されていない雰囲気を感じます。

ところで、2番ホームにも同様に「真駒内方面は階段を〜」というヒラギノ角ゴシック・白地に黒の看板があります。こちらは従来のものが引き続き使われています。

 

ちなみに、なんとなんと後部中央の連絡通路にもかつて同様の看板があったらしいです。2021年3月時点で新しいサインに埋められる形で残っています。

 

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連絡通路にあった「文章」のサイン、こちらもなんと引き継がれてしまいました。ピクトグラムで表すことは確かに難しい内容ですが、こういうのをそのまま引き継ぐのは札幌市の悪いところです。一応文章は前と変わっていますが・・・

あと、「No.1 Home」っておかしくありません?? そして「Nakajima Park」という表記、サインマニュアル的には明らかなミスです。外国人にはこっちの方が伝わるのですが・・・

調べていると、大通駅では2015年にも同様のミスをやらかしていたようです。これはもうどうしようもありませんね。

 

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連絡通路にあるのりかえサイン。東西線ホームが連絡通路を兼ねています。今回新たに(連絡通路)の表示が加わりました。英語表示の位置が変則的です。(悪いとは言っていない)

 

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東西線ホームの、「この先◯色階段」という案内があるサインです。今までこのようなサインはなく、良い変化です。数カ所設置されています。青色は青色で表示されているものの、黄色には色情報がありません。白地に黄色い文字を書いても見えないので事情はわかりますが・・・

 

エレベーター案内

次にご紹介するのは、エレベーターに関する表示です。個人的には、「階段」と「エレベーター」で利用者の動線が違う場合と言うのが、サイン整備において最も難しく、表現に苦労するところだと思っています。そのエレベーター表示、今回の更新では通常のサインとのデザインの統一が図られました。

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エレベーター案内の紹介の前に、上側のサインについて。旧サインの様式を受け継いでいるということが感じられます。改めて見ると良いのか悪いのかは微妙なところです。ちなみに「Namboku Line Trains」という表現はここで初めて見ました。また、この場所には「乗る人」も通りますが「のりかえる人」も多く通ります。果たして「のりば」「のりかえ」という表現をつける必要はあったのか、いっそのこと取り払っても良かったのではとも思いますね。

 

下側がエレベーター利用者のサインとなっています。ピクトグラムのデザインは変わらず、ピクトグラムに数字を入れたデザインとなっています。数字のフォントは「新ゴ」を細長くしたもので、かなり存在感があるような気がします。(個人的にはもうちょっと控えめなフォントの方が良いと思うのですが・・・)

文中には「東西線」「東豊線」と言った単語も出てきますが、全て黒い文字で色情報が乏しいです。路線カラーを表示する工夫があってもよかったように思います。また、上のサインとサイズが異なり、少し見栄えが悪く感じます。

英語は、「Tozai Line platforms」にsはつかないのでは?というツッコミが出てきます。

 

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東西線ホームの端にあるエレベーターの案内。こちらも文章での案内になっています。四ヶ国語になるとかなりボリューミーですね。

「the Sapporo, Asabu area on the Namboku Line」と、こちらも初めて見る表記です。今回のサイン、英語表記はバラバラな印象があります。外国人の利用者にしっかり情報が伝わるのなら良いのですが、どうなんでしょうね・・・?

 

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東西線ホームにあるエレベーターを案内するサインです。こちらはピクトグラム主体の案内になっています。旧サインのデザインを受け継いでいることにより、このような差が生まれているのです。本当はこういう機会にどちらかに統一するものではないかな・・・とも思いますが、統一しないと大きな問題が生まれるわけではないので、こういう差があってもいいのかなとは思います。10年後くらいにこの看板を見たもじ鉄が、「なんで設置時期が変わらなそうなのに、こんなに様式が違うんだ?」と不思議になることが・・・あるでしょうか? あるかもしれませんね。

私が確認したサインは、今回はここまで。

 

まとめ

色々とツッコミを入れてしまいましたが、総合評価としては「良い」という印象です。これまでのサインと比べてかなり進化したと感じます。この調子で進めていってほしいですね。細かいミスのチェックも忘れずに・・・

現在では東豊線側の連絡通路でもサインの更新が行われたようです。そして今後、旧サインは完全に撤去され、新たに「ホーム案内板」が設置されたりと、この後もサイン整備が続きます。

旧サインは現在撤去されていないものも、「ホーム案内板」整備の頃には撤去されると思われます。撮影はまだ間に合います。お早めに。