ダイヤ改正と駅名標
さて、今回は久々に、JR北海道の駅名標についてです。JRでは先日ダイヤ改正が行われ、スーパーが取れたり、おおぞらに新型車両が入ったり、色々と変化がありましたが、このブログではその変化とは無縁の情報をお届けします()
ちなみにダイヤ改正に合わせて特急北斗の停車が開始された白老駅では、駅名標が新しくなりました。岩見沢駅のような偽ゴナ・非電照のものに交換。名所案内板はなくなり、副駅名称が付きましたね。ちなみに広告料はアイヌ民族文化財団が支払うそうです。これにより、白老・八雲・滝川の3駅のみに設置されていた「新ゴ・旧デザイン」の駅名標が一つ消滅したことになります。???となる方も多いと思いますが、以前の白老駅駅名標、とても珍しいものだったんですよ・・・
JR北海道の駅名標 4 旭川地区の細字タイプ
・・・細い。かなり違和感がありますね。
でも驚くのが、標準デザインと「フォント」は同じであること。違和感の原因はレイアウトと、ウエイト(太さ)の違いなんですよね。あ、ちなみにこの写真の英語フォントは見慣れないフォントです。DF華康ゴシック体というようです。
ちなみに「Naka-aibetsu」と、aが小文字となっています。このタイプの駅名標はハイフンの後を大文字で書くようになった2007年ごろ以降に設置された駅名標ですが、なぜか小文字となっています。
標準デザインとの比較です。文字の他にも、緑色の線の部分が、標準デザインより下に下がっていることがわかります。
各種バリエーション
このタイプの駅名標にはいくつかのバリエーションがあります。今回はまとめてご紹介します。
こちらは、英語表記が一般的なHelveticaのタイプ。最初に紹介した駅名標より後のタイプと思われ、抜海駅では2013年3月時点で設置されています。南比布、勇知、抜海などの駅に設置されています。
英語表記が「Minami-Wakkanai」と、ハイフンの後を大文字で書くようになりました。「ば」の濁点の位置が、純正な新ゴと少し異なります。よく見ると「抜海」が新ゴではありません。なぜ・・・?
こちらは抜海駅と比べて、隣駅の英語が大きくなっています。抜海駅よりもさらに後に設置されたと思われます。北比布、北剣淵、瑞穂などで確認できます。
上川駅にある駅名標。上白滝駅が廃止された2016年3月に、当時すでに日焼けで文字が薄くなっていた(はずの)標準タイプの駅名標を、板ごと取り替えて設置されたと思われます。英語フォントがDF華康ゴシック体となっており、このタイプはこの駅以外では確認できません。
これも仲間?
石北本線に多い、文字が太くなったタイプ。このタイプは別のタイプとして、次回ご紹介します。こちら。
設置駅と設置時期
設置時期が早いと思われる剣淵駅では2011年9月時点で、安足間駅、白滝駅では2012年10月時点で旧駅名標が残っています。その後2013年3月時点で抜海駅に設置、そして剣淵駅では2013年8月時点で設置されており、まあ大体その辺です(適当)(このブログで一番大変なところが、この設置時期の予測です。資料集めが大変なんですよね・・・)
フォントは新ゴM。英語はHelveticaとなっていますが、剣淵、愛別、そして上川などDF華康ゴシック体のフォントの駅もあります。(私にとって謎なだけで、専門家の方が見れば一発でわかるのかもしれません)よく見ると駅ナンバリングのフォントにも細か〜い差がありますね。
レイアウトはJR北海道誕生直後に設置された、隣駅が小さいタイプの駅名標のデザインを模したものと考えることもできます。
宗谷本線・石北本線の駅に設置されています。多くの駅で、ゴナ・隣駅表示が大きい、かつての標準的な駅名標、石北線の一部駅ではゴナ・隣駅表示が小さいJR初期の駅名標を置き換える目的で設置されました。英語がDF華康ゴシック体のものは剣淵、愛別、安足間、白滝、丸瀬布などに、Helveticaのものは宗谷本線・石北本線の小さな無人駅を中心に設置されています。現在は別タイプ(白滝駅のタイプ)に置き換わり、新たな設置は行われていません。
この細いフォントは、鉄道ファンから少し嫌われる傾向にあるような気がします。私もそこまで好きではありません。おそらく、以前のデザインの方が良かったと思う人は多いでしょう。