もみじの研究ノート

駅名標の奥深い世界へようこそ。

JR北海道の駅名標 6 釧路地区 イワタ新ゴシックタイプ

ダイヤ見直し発表

他社より一足早く、ダイヤ改正・・・いや、見直しの内容が発表されました。色々と寂しい内容ですね・・・この内容を「駅名標」の視点から見ると、次のような変化が起きます。

  • 廃止駅の駅名標が見られなくなる
  • 廃止隣駅の駅名標にステッカーが貼られる
  • 廃止隣駅の駅名標が、本体ごと交換される可能性がある

一番最後の「本体ごと交換」は、特に旭川支社地区において懸念されます。これまでに、旭川支社において上白滝、旧白滝、下白滝、金華などが廃止されました。その廃止隣駅の駅名標を見ていくと、次のようになります。

  • 上川→「標準」の日焼けが進んでいたためか、廃止時に「旭川・細字」に交換
  • 白滝→「旭川・細字」にステッカーが貼られたが、のちに「旭川・太字」に交換
  • 丸瀬布→「旭川・細字」にステッカーが貼られたが、のちに「旭川・太字」に交換
  • 生田原→「標準」にステッカーが貼られたが、のちに「旭川・太字」に交換
  • 西留辺蘂→「標準」にステッカーが貼られたが、のちに「旭川・太字」に交換

つまり、駅名標が新しいにもかかわらず、新しい駅名標への取り替えが行われています。白滝など、ステッカーの貼り付けによって文字のバランスが崩れた駅もありましたが、特に生田原など、何の問題もない駅も交換されています。

つまり、今回の駅廃止時も、駅名標の新旧に関わらず、板ごと交換される駅が出てくると予想しています。宗谷線などに残る、JR初期の駅名標はなおさらです。「あの古い駅名標秘境駅としての魅力となっているから、残しておこう」とは考えないはずです。撮影・見納めをしたい方は早めの訪問をお勧めします。

ちなみに、2001年の新栄野廃止時、瀬戸瀬駅にはゴナのステッカーが貼られた〜なんて話もしたいですが、今回はここまでです。

 

JR北海道駅名標 6 釧路地区 イワタ新ゴシックタイプ

さて、本題です。今回ご紹介するのは、釧路地区に設置されている「イワタ新ゴシック」の駅名標です。

f:id:momiji_3539:20201212053208j:plain

根室本線 西庶路駅(2016年8月)

写真ブレててごめんなさい・・・ちょっと文字の雰囲気が異なるのがわかるでしょうか。最近流行りの「UDフォント」が使われています。緑色が濃いのも特徴です。

英語表記の「s」が小文字となっています。他駅でも同様であり、このタイプは小文字で統一されているようです。

フォントは日本語が「イワタ新ゴシック」英語が「Helvetica」となっています。近年の駅名標で「新ゴ」以外が使用されるタイプはこれだけです。駅ナンバリングの表記は各駅バラバラです。

 

設置駅と設置時期

 根室本線新富士・西庶路・幕別・西帯広に設置されています。新富士・西庶路・西帯広ではJR初期に設置された駅名標の交換用として、幕別では日焼けが進んだ標準デザインの駅名標の交換用として、板部分のみの交換で設置されています。西庶路駅の駅名標は2020年現在、枠部分が少し錆びています。海沿いだからでしょうね。

設置時期は、新富士・西庶路が2016年3月ごろ、幕別が2020年7月〜8月ごろ、西帯広が2020年7月ごろと推測されます。

今回はここまでです。なんか最初の余談の方が多くなってしまった気が・・・釧路支社にはまだまだ日に焼けた標準デザインの駅名標がたくさんあります。しかし、別保駅のように標準デザインを標準デザインで置き換える駅もあり、今後このタイプが増えていくのかはよくわからない状況です。趣味的には面白いバリエーションですが、ちゃんと統一をして欲しいところです・・・

 

※2021年3月6日、幕別駅への設置を追記しました。

※2021年6月7日、使用フォントを「イワタUDゴシック→イワタ新ゴシック」に訂正しました。