もみじの研究ノート

駅名標の奥深い世界へようこそ。

2024.03.16ダイヤ改正で消えた光景

あけましておめでとうございます。

鉄オタの元日、せっかくなので記事を書きます。明日の北広島行きとかも気になるんですが、まあ起きれたら、ということで。

今回のダイヤ改正北陸新幹線の延伸が大きすぎてそれ以外が地味な印象ではありますが、いつも以上にこみあげてくる何かがあるのです。

 

自分の一部が改正されるようなダイヤ改正

これまで数年間の間、ダイヤ改正は関西で迎えてきました。大きな出来事は奈良線103系の引退、おおさか東線201系の引退などでしょうか。そして現在は京都の113系117系もいなくなっているようですが、直接は知りません。これら関西のダイヤ改正もさみしいもので、特に30分間隔の路線が1時間間隔に間引かれた路線は、アーバンネットワークの衰退を感じるものでした。が、結局は特に思い入れのないというものも多く、乗ったこともない寝台特急北斗星を見送るような、そんな感覚がありました。

それに対して久しぶりに迎える北海道でのダイヤ改正は、2010年代に飽きるほど親しんできたあれこれが消える、といったことが多すぎたのです。

特に、千歳線を走り続けてきた「快速エアポート」の再編は大きな出来事です。快速エアポートはいつも混んでいて、好きか嫌いかといえば嫌いな乗り物ですが、圧倒的に身近な存在であることは確かです。それが今回3色に分かれる。身近な路線がこれほど変化したことがないんですよね。いしかりライナーの廃止くらい。しかしそれも何か新しいものが登場したわけではありませんので、直接の実感は感じないものでした。しかし今回は北広島行きができ、植苗にワンマンカーが止まる時代になります。

さて、今回はそんな2024.03.16ダイヤ改正で消えるものを、自分の視点で振り返ります。

1.923D

今回の目玉といっていいんでしょうか、札幌発旭川行きの普通列車です。これに乗って石北線のヨンマルを乗り納めに行く、というのが今回の改正の定番でした。私は石北線のヨンマルには飽きたので、行きませんでしたけど。ともかく、令和の北海道で、1番目の都市と2番目をつなぐ列車に国鉄気動車が残っていたという衝撃の事実。

札幌駅(2023年5月)

今の時期はできませんが、去年の初夏に窓を開けながら札幌駅を出発した光景が今でも思い出されます。711系の引退以降、札幌駅で窓開けが許される列車ってほぼこれだけなんですよね。40が入っていた時代の然別行きは混んでいましたし、東室蘭行きの143は冷房も入っていたので、ちょっと気まずい雰囲気でした。

そして、岩見沢で立ち往生した去年の年末。この日は岩見沢だけが大雪で、岩見沢入線時点から怪しいと思っていたのが、1時間抑止。そしてその間雪は降り続き、案の定立ち往生、しまいにはJR北海道Twitterに掲載されるという(私にとって)伝説の回です。923Dといえば岩見沢の立ち往生を思い出すのではないでしょうか。

 

2.滝川行き普通列車・滝川行き普通列車

札幌駅(2024年3月)

減りに減った滝川行きの普通列車が、さらに減るとはちょっと思っていませんでした。923Dは朝が早すぎるため、こちらのほうが乗車回数が圧倒的に多いですね。特に2本目。3両編成で混雑するという難点がありましたが、滝川から2429Dのスジに乗るにもちょうどよい列車でした。これに乗って滝川のスマイルビルを見に行くんですよ。でもちょっと朝早すぎて、ダイソーなどの部分は開いていない時間帯。がらんどうの吹き抜けだけを見る虚無の時間がありました。確か中は9時オープンなんでしたっけ?すべて過去の話ですね。

 

3.札トマの滝川行き普通列車

茶志内駅(2021年1月)

もっといい言い方あるんだと思いますけど、あくまで自分が言っていた言い方で書きますね。岩見沢を9時台に発車する、滝川までの間合い運用列車。上砂川支線の名残りらしく、数少ない札ナホ以外のキハ40車掌常務列車です。

この列車、実ははじめはあまり好きではありませんでした。711系が走れる区間なら711系で運用しろよ~と思っていたからです。でものちに、札トマの車両が黒字に白の「普通」を出す希少さを知ってからは、ちょっと好きになりました。でもちょっとだけで、旅の行程との相性もどうも悪かったため、あまりお世話にはならなかった列車です。

ちなみに写真の列車の後ろ側は日高色です。自分にとって最後の日高色乗車はこの列車でした。

 

4.快速狩勝

滝川駅(2021年1月)

流れ的に、滝川から根室線に入ることにします。快速狩勝ですよ狩勝。もともと私はローカル線の快速には興味があっても乗れずじまいで、理由は通過駅の駅名標が撮影できなかったからでした。でも富良野で接続し、旭川にも滝川にも行けるこの魅力的な列車はずっと興味を持っていました。最終的には東鹿越→滝川の名無し快速に全区間乗車したのが先週の1回だけ、快速狩勝の乗車も富良野→山部間の1回のみで、少しだけ後悔が残る列車です。

写真、一応快速ワンマンって書かれてて、自分も一応この光景は見ていたのか、と安心します。曇ってて全然読めませんけど。

 

5.旭川20:56発 岩見沢行き普通列車

これはここ数年で魅力を感じた普通列車。名寄から来た普通列車から5分で乗り換えた先週が最初で最後の全区間乗車となりました。

この列車には留萌から乗った留萌線から乗り換えたり、東鹿越から乗った快速から乗り換えたりと、様々な旅の最後にお世話になりました。滝川で乗り換えるのもギリギリなんですよね。快速を降りたと思ったら背後から迫ってくる光。こ線橋をあわただしく移動して、滑り込む721系へ、という、あの雰囲気。

岩見沢駅(2024年3月)

岩見沢1番線到着後は、これまた721系固定運用と思われる3+3の手稲行きに乗り換えるのもポイントです。遅れて運転してくるオホーツク・宗谷を待って、札幌方面へと帰るのです。

 

6.岩見沢旭川間の721系

いや~あっという間過ぎました。というより、どう頑張っても711系の魅力には勝てないので、最初はあまり魅力を感じていなかったですよね。やっと慣れてきたら引退。あまりにも短い10年間だったと思います。

自動放送を積んだF-3015などの編成がよくやってきていたのが印象的でした。3000番台の固定運用なのか?レベル。その3000番台の編成も、今日になっても方向幕が更新されていない車両があるらしいです。廃車ですかね。残念だなぁ。

 

7.快速しれとこ摩周号

知床斜里駅(2022年2月)

ちょっと区間を変えます。釧網線日中唯一の列車といっても過言ではない快速列車。「しれとこ」から名称を変えてくれと頼んだ自治体は素晴らしい仕事をしてくれたと思います。この変更がなければこの改正でただの普通列車になってたと思っています。

最後まで律儀にヘッドマークと快速サボがあったのが、さすが釧路支社の列車でした。狩勝で見逃した光景を残してくれていて、本当にありがとうございました。

普通しれとこ摩周ノロッコ号になってしまうこの列車ですが、釧網線は日中の本数増加と快速らしい快速列車の運行が必要である、とずっと思っています。今のダイヤでは日中どこも降りることができません。これでは観光路線として使い物にならないと思っています。54が撤退しH100のみになる今こそ、リクライニングクロスの速達列車が必要じゃないですかね。

 

8.花咲線のサボ

根室駅(2024年3月)

花咲線のサボというのは不思議な存在です。花咲線車両では方向幕に行き先を表示し、釧網線車両では「普通」そして「釧路ー根室」のサボを出すのです。よくこの2つが共存してるな、今日は刺す、明日は刺さないとか、よく間違えずに運用してるよな、と思います。釧網線の54撤退に合わせたのか、いよいよステッカー貼り付けになってしまうようです。サボ部分にステッカーは学園都市線日高線以来の復活ですね。そして今まで釧路支社がこんなことをしたことはないので、歴史的なサボ扱い終了です。「釧路ー塘路」のサボを出す釧路湿原ノロッコ号も引退が見えていますし、本当にサボを扱う列車は減っていきます。もちろん、昨日まで平然と残っていたほうが奇跡というべきなのですけどね。ほんと平然と残っていました。当たり前のように釧路駅ホームにサボが置いてあるんですもん。

 

9.花咲線の方向幕

と言っていたら方向幕も消えてしまいました。え、花咲線車両の方向幕って運転士が勝手に回せるものなんじゃないの・・・

先日乗った「快速ノサップ根室」と帰りの「普通」が葬式になりました。これが最後だと思っていなかったのであまりじっくりは見ていません。ああ残念。

花咲線車両が地名を掲出するのは独特で好きでした。花咲線運輸営業所の施策だと思っていますが、釧網線の駅名も入っていますね。どこが考えてああなったのかは謎が多いです。道内でもここだけですよね。ワンマン根室。ワンマン釧路。釧網線で「ワンマン知床斜里」を出していた写真を1枚だけ見たことがあります。おそらく2000年代とかに撮影されたもの。釧網線の地名表記も見てみたかったです。

釧路駅(2024年3月)

今回のダイヤ改正、以前は「快速ノサップとはなさきが存続するのは数少ないよいポイントだ!」という話をしていました。しかしこの方向幕廃止により、北海道の国鉄型車両で「快速」の文字を掲げる列車がついに消滅したことになります。スジこそ変わりなく残るものの、残念すぎる出来事です。

 

10.石北線キハ150

石北のヨンマルは私も皆さんも記録していますので、今回は150を取り上げます。何より思ってしまうのは、快速狩勝のキハ150と同じく、結局乗りにいかない、ということ。40には負けちゃうんですよ。特別快速きたみにキハ150が入るのって、往時のホリデーきたみを完全に再現している神列車、だったはずなんですが、結局一度も乗りにいかずに終わっています。あーあ。狩勝の後悔はなんだったんでしょうか。

将軍山駅(2020年12月)

それ以外を振り返っても、石北線キハ150に乗ったのは数回だけです。2020年の冬、まだまだ石北の150が新鮮すぎて違和感しかなかったころ、たくさんのオタクとともに将軍山に行ったことが懐かしいです。

 

まだまだ続きます!続きはいつか!