2021年3月で変わる駅名標の特集です。目次・初めての方はこちら。
交換?残存? 宗谷線の駅名標更新
今回の宗谷線は、駅名標を交換するのか残存するのか、基準がよくわからないですね。雄信内のような秘境駅でも、豊富のような主要駅でも、交換される駅とされない駅が混在。駅が自治体管理になるか、そうでないのかの差もよく見えてきません。一体どういうことなんでしょう。
なお、宗谷線の駅名標更新をわかりやすくまとめた表を、後日この場所に掲載する予定です。少々お待ちください。
プレートの上にステッカー??
今回宗谷線の多くの駅で、プレートの上にさらにステッカーが貼られるという(たぶん)前代未聞の更新方法がとられました。駅の廃止前に表記変更をすることが珍しく、またそうしたことで起きたことです。
既存の駅名標の上に、灰色の大きなプレート。ねじ止めされているようにも見えます。その上に小さなステッカー。一部の駅では簡単に剥がしやすいようになのか、角がはがれかけています。
駅名標に2枚もプレートやステッカーがつけられるのはとても珍しく、当初はかなり驚きました。
さて、それでは宗谷線を北から順に見ていきましょう。一部の写真をフォロワーの方からいただきました。ありがとうございます。
兜沼駅
- 未更新確認日時:3月1日
- 更新確認日時:3月7日
- 枠:そのまま
- 板:そのまま
- 隣駅:巨大プレートの上に「とくみつ」ステッカー
- ステッカーフォント:新ゴDB・Helvetica
- プレートフォント:現時点で不明
2.兜沼駅
— 葱 (@neginegizz) 2021年3月1日
12+αkm歩き切った#GoTo上幌延 pic.twitter.com/P3uK5JYWyt
3月7日時点で更新されました。兜沼駅の駅名標はもともと芦川駅廃止により「とくみつ」のステッカーが貼られていました。今回はそれより大きなプレートが貼られ、とくみつのステッカーが貼られました。もともとのステッカーを剥がしたかは不明ですが、雄信内駅の事例を見るに剥がした可能性もあります。いずれにせよ、これだけ大きなプレートはここだけです。駅舎側ホームも生き残っているようです。
豊富駅 1番線建植式
- 未更新確認日時:(2020年11月22日)
- 更新確認日時:3月7日
- 枠:そのまま
- 板:そのまま
- 隣駅:プレートの上に「とくみつ」ステッカー
- ステッカーフォント:新ゴM・Helvetica
- プレートフォント:現時点で不明
豊富駅。無人駅ですが、意外にお客さん、います。#北の大地の入場券 pic.twitter.com/9A6K4TwIFf
— しおみず@北の大地の入場券収集中 (@shiomizukj) 2020年11月22日
フォロワーの方より情報をいただきました。「かぶとぬま」と書いてあるだろうプレートがネジ留めされ、その上に「とくみつ」のステッカーが貼られています。主要駅なのに既存の古い看板が残りました。
豊富駅 1番線吊り下げ式
- 未更新確認日時:3月1日
- 更新確認日時:3月6日
- 枠:そのまま
- 板:そのまま
- 隣駅:「かぶとぬま」の上に「とくみつ」の紙
- 紙フォント:游ゴシックR・游ゴシックR
- 新隣駅フォント:新ゴDB?・?
豊富駅
— 葱 (@neginegizz) 2021年2月28日
何とは言わない画像の元#GoTo上幌延 pic.twitter.com/NHZmCrnEvp
とよとみ pic.twitter.com/BQWi8agYNK
— ヌㇷ゚ (@nupkanay) 2021年3月6日
これまた今回多数派の更新方法です。吊り下げ式駅名標は板を変えず、「とくみつ」の文字を消去し「かぶとぬま」と書き直し、その上に「とくみつ」の紙のようなものを貼っています。雑コラ感満載。絶対パワーポイントで作りましたね。
豊富駅 2番線建植式
- 未更新確認日時:3月1日
- 更新確認日時:3月5日
- 枠:そのまま
- 板:更新
- 隣駅:「かぶとぬま」の上に「 とくみつ」ステッカー
- ステッカーフォント:新ゴDB・Helvetica
- その他のフォント:新ゴDB・Helvetica
- 備考:誤字あり。英語がHelveticaで「B」華康ゴシック体で「ifuka」
豊富駅からおはようございます!
— 永和@箱根3/6〜7 (@stsht0306) 2021年2月27日
本日は宗谷本線がメインの舞台、昨年7月ぶりとなります
夜明け前の豊富駅、お昼にまた来るのでその時じっくり見て周ります
運休が怖かったけど、今日は定刻でスタートできました#2021年2月3月永和の道北赤岩旅行 #豊富駅 pic.twitter.com/NyDg0vhq1z
豊富駅からおはようございます‼️
— しん103 (@XlgJLm5oQPgDygc) 2021年3月4日
今日は、少し鉄路を離れます。
ここから最果てに行くバス路線があると言います。
一体どんな路線なんでしょうか。
皆様と共有したいと思います
昨日泊まった宿や、朝に巡った駅についてはまた後でツイートします
今日も1日宜しくお願いします‼️#特攻の北2 pic.twitter.com/Yru0rE3HrE
問題のBifuka駅名標です。美深も豊富も旭川支社が作ったと思っているんですが、まず、「とよとみ」の文字が中央に寄っていることから、「 い か う し 」などと書かれた石北線とは別のタイプであることが分かります。英語表記が「Bifuka」ということは、美深駅のデザインを流用して持ってきたということなのでしょう。ただし、その割には両者で英語フォントが異なります。
美深の英語フォントは2012年ごろ旭川支社で流行った「華康ゴシック」、今回の豊富のフォントは標準的な「Helvetica」。なんとも不思議。そもそも「華康ゴシック」だった英語フォントが北剣淵や瑞穂などで「Helvetica」に一旦直ったのに、なぜ美深で再度「華康ゴシック」に戻ったのか、でまた豊富で「Helvetica」に直ります??っていうのも謎。
結論として、なぜ豊富の駅名標が、美深のデータの流用なのかが理解できません。両者の特徴が一致しないんですよね。
ちなみにこの駅名標、一般的な駅名標と比べて縦横比が異なり、少し縦の長さが短いと思われます。駅名標の印象の差というのはこのような些細なことも関係してきます。
(番外編)下沼駅
- 未更新確認日時:3月16日
- 更新確認日時:3月26日
- 枠:更新
- 板:更新
- フォント:新ゴDB・Helvetica
- 備考:位置変更
下沼駅
— サンゾ精肉店 (@speciumkahansin) 2021年3月16日
この時点で曇天で利尻富士への眺望は絶望的となると嘆息交じりの弁を漏らす鉄ヲタの老人。下沼駅の貨車駅舎も笑顔とも渋い顔とも付かない複雑な表情。雑木林の中にある秘境駅である。
天塩郡幌延町字下沼
元は天塩郡幌延村字下サロベツ、下沼表通など。 pic.twitter.com/ujW5L06Exp
I'm at 下沼駅 in 幌延町, 北海道 https://t.co/3tlAdhMJ6O pic.twitter.com/BxYNfgG6Z6
— 糟山 咲紀(ky24) (@ky24sw) 2021年3月26日
下沼駅では隣駅の廃止がないにもかかわらず、この時期に駅名標が更新されました。豊富駅と同一のタイプです。また、駅名標の位置がより駅中央寄りに変更されています。下沼駅の駅名標は「あしかわ」の跡が残っていたり、枠があしかわと同じものであったりと貴重なものでしたが、今回なくなってしまいました。数年前から傾いた状態が続いており老朽化が著しく、幌延町管理となる前に交換したものと思われます。
幌延駅 1番線旭川側
- 未更新確認日時:不明
- 更新確認日時:3月11日
- 枠:そのまま
- 板:そのまま
- 隣駅:プレートの上にステッカー
- ステッカーフォント:イワタUDゴシック・?
- プレートフォント:現時点で不明
幌延は一旦通過。
— YURA (@yuragawa) 2021年3月11日
・・・と書くと、どこに寄りたいかバレてる? pic.twitter.com/42mBMuXtMx
今回一番美しい訂正かもしれません。元のフォントそのままに訂正が行われました。
幌延駅 1番線稚内側
- 未更新確認日時:2月21日?
- 更新確認日時:3月6日
- 板:そのまま
- 隣駅:「みなみほろのべ」プレートの上に「かみほろのべ」のステッカー
- ステッカーフォント:イワタUDゴシック・謎書体
- プレートフォント:現時点で不明
幌延駅
— きた (@ktgw_tr) 2021年2月21日
安牛から折り返して幌延からサロベツ代走に乗車。大雪の中、セコマまで歩きました。
宗谷本線駅巡りの拠点、ほぼ毎回降りてますがこの待合室ほど落ち着く空間はありません…。#2021年北の廃止駅お別れ訪問 pic.twitter.com/JFiKsqq8LV
#メナシの旅行日誌
— メナシ (@Shinimenashi) 2021年3月5日
幌延駅 着 15:10
幌延駅に戻り、暖房に暖まりながらスマホいじいじ。
美深同様にフリーWi-Fiが飛んでるありがてぇ! pic.twitter.com/S0LIZd1MaR
幌延駅で20分程度の停車時間。ゆっくりできました#かえざくら乗車録#かえざくら旅行 pic.twitter.com/palfhH0xKy
— かえざくら@3/5-3/7:札幌⇔旭川⇔稚内 (@kae_sakura) 2021年3月6日
新ゴBの標準デザイン駅名標が、なぜかイワタUDゴシックで更新されました。1番線旭川側にある駅名標は「イワタUDゴシック」ですが、文字の大きさを踏まえると、そこに貼るためのものでもないようです。なぜ新ゴにしなかった。
英語もどこかで見たことがある謎書体です・・・わかる方教えてください。
幌延駅 2番線稚内側
- 未更新確認日時:
- 更新確認日時:3月5日
- 枠:そのまま
- 板:そのまま
- 隣駅:プレートの上に「かみほろのべ」ステッカー
- ステッカーフォント:新ゴDB・Helvetica
- プレートフォント:新ゴDB・Helvetica
#幌延駅#宗谷線
— たこ鉄🐙→東静内→静内→日高門別→豊郷→汐見→清畠→富川→静内→ (@FerdeTaco) 2021年3月4日
ほろのべ
幌延
HORONOBE
幌延
호로노베 pic.twitter.com/ZFXjRaARnW
宗谷本線 幌延駅 pic.twitter.com/PYMGnNn7WJ
— あるぴの (@Alpino305) 2021年4月29日
2番線の上屋撤去に伴い設置された、もともとちょっと違うフォントが使われているこの駅名標、こちらは新ゴでの更新。1番線稚内側と貼る場所間違えたのでは・・・なんて感じたり。ただし時の太さではこの方が違和感が少ないです。
幌延駅 2番線旭川側
- 未更新確認日時:
- 更新確認日時:
- 枠:そのまま
- 板:そのまま
- 隣駅:プレートの上にステッカー?
- ステッカーフォント:新ゴDB・Helvetica
- プレートフォント:新ゴDB・Helvetica
- 「しもぬま」もプレート
幌延駅名標。
— Y.A (@YA52832763) 2021年5月1日
下りは上幌延駅が廃止されたので修正するのは分りますが、なぜか上りまで柊生されています。 pic.twitter.com/aAPSFZ75Jx
こちらは「しもぬま」もプレートになりました。わざわざ稚内側の駅名標と違うものを発注したということです。要因としては、駅名標の日焼けが進んでおり、隣駅どおしの違和感を少なくする目的があったものと思われます。十分違和感ありますけど。当たり前ですが、「しもぬま」の下に「あしかわ」の文字はありません。
南幌延駅
- 未更新確認日時:2月28日?
- 更新確認日時:3月6日
- 枠:そのまま
- 板:そのまま
- 隣駅:プレートの上に「やすうし かみほろのべ」のステッカー
- ステッカーフォント:新ゴDB・Helvetica
- プレートフォント:現時点で不明
上り始発列車で南幌延を訪問、20分で折り返し廃止予定の上幌延へ。40分ほど滞在した後に再び南幌延を経由して同じく廃止予定の安牛へ向かいました。一時間程度でたどり着きましたが、途中風が強く地吹雪に近い状態に。雪が降っておらず気温も高かったので助かりましたが気を付けた方が良いと思います。 pic.twitter.com/PDzW6pRhSZ
— あいびす (@kushirotravel) 2021年2月28日
#メナシの旅行日誌
— メナシ (@Shinimenashi) 2021年3月5日
南幌延 着 10:50(歩き)
ここは今回の廃止駅ではありませんが、すぐ道路沿いにあったので寄ってみる。
南美深同様に、木製のホームです。 pic.twitter.com/yhjst6qZO8
南幌延駅は旧タイプがしばらく残存します! 両隣が廃止される場合、2駅で1つのプレートとなっていることも今回の特徴です。
雄信内駅 駅舎側ホーム
- 未更新確認日時:2月6日
- 更新確認日時:3月5日?
- 枠:そのまま
- 板:そのまま
- 隣駅:プレートの上に「やすうし」ステッカー
- ステッカーフォント:新ゴDB・Helvetica
- プレートフォント:新ゴDB・Helvetica
- 備考:「ぬかなん」ステッカーも含めて更新・文字小さめ
雄信内で遅れ普通列車待ちなう pic.twitter.com/sUNzKtHYCv
— 彷徨えるマグロ (@Wandering_tuna) 2021年2月6日
駅舎側は旧デザインが残りました。なんと旧「ぬかなん」ステッカーが剥がされ、両側用のプレートが貼られています。しかも、文字が旭川支社タイプ用の小ささです。これは純粋なミスでしょうか、それとも発注した側は気にしていないのか・・・ 2番線のデータをそのまま流用した可能性もありそうです。豊富ではそんなことないんですけどね!
ともかく、これはこれでここにしかない駅名標です。
雄信内駅 反対側ホーム
- 未更新確認日時:2月28日
- 更新確認日時:3月5日
- 枠:そのまま
- 板:更新
- 隣駅:「みなみほろのべ」(長体)の上に「 やすうし 」のステッカー
- ステッカーフォント:新ゴDB・Helvetica
- プレートフォント:不明
雄信内(おのっぷない)駅。
— 壊れかけのRadio (@k_radio6924) 2021年2月27日
読めない。#2021帰郷 pic.twitter.com/nMVBX3BmRd
#メナシの旅行日誌
— メナシ (@Shinimenashi) 2021年3月5日
昨日ひたすら進んだ道をダラダラと進みます。
っていうか、同類が多すぎて一般利用者に申し訳なく感じる。
自分は昨日の疲れもあり、名寄くらいまで大人しく寝てました。
一、二枚目は今日の豊清水の写真。
三枚目は雄信内にいたラッセル車。 pic.twitter.com/Clgp1MeCo4
いや〜更新されてしまいました。一方枠はそれなりに古いものが引き続き使用されるようです。駅名標のレイアウトはそれほど特徴的なことはありません。それにしても基準がよくわからないですね。
次回に続きます。こちら。次回は名寄までまとめることを目標にします。