もみじの研究ノート

駅名標の奥深い世界へようこそ。

深夜の札幌駅に「臨時」が走りました

岩見沢方面 最終列車の繰り上げ

岩見沢方面の大雪の影響により、列車を計画的に運休し、集中的な除雪作業が行われました。その際の岩見沢行き最終普通列車、江別行き最終普通列車はおそらく車両運用の変更に伴い、臨時列車として運転されました。詳しい経緯はこちらをご覧ください。

今回は、実際に臨時列車と岩見沢駅を見てきましたよ、という視点で書いていきます。

 

1月4日:札幌駅に「赤臨時」!?

さて、昨シーズンから行われているこの対応ですが、以前は単に「普通」と表示されていたかと思います。その他の明朝体の駅は当然ながら「臨時」ですが、特急ニセコ号などで「臨時」の表記を取りやめる傾向にあった札幌駅では「臨時普通」と言った表記は行われず、当然のように「普通」と表示されていたのです。

ですから、今回も同じだと思い、初日1月4日22時も札幌駅近くにいましたが、特に様子を見ることはしませんでした。ところが。

????????????????????????????????????

あの札幌駅が、あの臨時表記を嫌いになった札幌駅が、なんとなんと赤文字で「臨時」と出しています。

これは事件です。

札幌駅へ急行。札幌駅は発車標の表示変更が容易です。その気になれば1秒で変えられてしまいます。果たして見ることはできるのか、ドキドキの瞬間です。

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夢?

オオオオオオオオオオオオオオ

あの夢までに見た臨時が、今度は赤になって帰ってきた。にわかに信じられません。

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東改札口。この時確か、西改札口の縦長ディスプレイは通常の広告表示をしていました。少し調子が悪かったようです。おなじみホワイトボードも撮影。これもしぶとく第一線で活躍しています。

入場券を買って駅構内に入る必要がありますが、終電放送が流れるかもしれません。でも終電放送が流れない場合は入線放送を聞きたい。でもこんな臨時列車、いつ入線するんだか分からないんですね。とりあえず終電放送に賭けてみようということで。

結果、失敗。

そもそもダイヤが乱れていて肉声放送も多かったですし、札幌駅は肉声放送が流れると完全に自動放送が消えます。そして肝心の終電放送自体も流れなかったようですね、あれは。さすがに臨時列車の終電には対応していないようです。この日は「苗穂〜江別方面の最終列車です」というスクロールは流れましたけど。

ちなみにその他の通常の終電も、到着に遅れが発生している場合には流れず、その間だけ無言になり、しばらくして次の方面の終電放送が流れるようです。ん?この放送装置、札幌駅が途中駅になる列車の遅れを認識している??

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改札内ディスプレイ

終電放送は諦め、改札内へ。何時入線かは大事な情報なのですが、調整中。おーーい。ちなみにこの調整中表示は駅員の気分次第と思われ、この日のように軽微な乱れでもこうなっている時もありますし、電光掲示板真っ黒の重度の時に表示されていたりということも。毎回システムが自動でこの表示を出しているとは考えにくく、暗転表示の代わりとして駅員がいじっているんだろうと思います。「ご迷惑をおかけしています。只今設備の調整中です。」的な。

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コンコース発車標

さあ、臨時です。私はこれまで札幌駅で「臨時」を2度見たことがあり、一つは札幌発旭川行きの臨時特急(カムイ車両)、もう一つは札幌発岩見沢行きの臨時普通列車。そのどちらも緑色で「臨時」となっていました。ところが今回、まさかの赤色で表示してきました。これが最大の驚きポイント。同様の変更例は数年前旭川駅でもあったと記憶していますが、それに次ぐものです。マジかよ。
ちなみに三ドア乗車口1号車〜6号車でした。後ほど紹介しますが、2段目の際の赤文字表示はありません。なんかレアなの間違って出してくれなかったかな(などと

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到着した「臨時」

到着は23:54ごろと、かなりギリギリな到着になりました。721系F-3123編成。(いや〜こんな実況レポート的なこと記事にするの初めてなんで、書いていて新鮮です)

前面幕は案の定よく見えなくて、うーんなんだこれ、って感じでしたが、よく見ると「臨  時」です。やってくれました!!! ちなみにこの日の岩見沢行き最終は普通に普通だったようで、これはラッキー。よく見えませんけど。

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発車を待つ「臨時」

座席は先頭車両でも窓側が埋まるくらいの乗車。Uシート車両などは立ち客もいました。前の列車、その前の列車が運休し、列車間隔が1時間程度開いていることが一因です。江別まで運転できないのかという気はすごくするのですが、まぁ全席埋まってないので、輸送力的にはまったく問題はありません。

 

ミステリー列車

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発車間近の「臨時」

ほぼ定刻で発車放送。駆け込む乗客もおらず、静まる札幌駅です。

「8番線から、江別行き、臨時が、発車します。まもなく、ドアが閉まりますので、ご注意ください。次の停車駅は、……

 

ん?え?

そうです。次の停車駅を言わないのです。

これは次の日も同じでした。駅員がマイクを入れた可能性もありますが、このあとしばらくの間喋っておらず、次の日もそれ以降も複数回確認されたので、その可能性は極めて低いです。なんとなんと、次の停車駅のデータが入っていないのです。

いや、「次の停車駅は」を含めて何も言わないならわかるんですけど、え、そこまで言って黙り込む???という。こんなのは初めてです。札幌駅の放送、次の停車駅は小樽にも対応しているのに。

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天然ブラックアウト

この日は航空機最終便遅れに伴い、手稲・小樽方面の最終列車に遅れが発生していて、その旨のスクロールも流れていました。私は帰宅を急ぎたかったのであまり見ませんでしたが、気になりますね。一応手稲行きとの発着順序は乱さずに運転されていました。

1月5日:岩見沢行き最終列車

ここからは写真を中心にしていきます。また、前回の続き的な内容も多く含まれます。

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札幌駅西改札口のホワイトボード(1月5日)

ホワイトボードの活躍。この日は頭上のディスプレイがWindows10の画面になっていて不調でしたね。

ちなみにこの日、前日1月4日のコンコースでの案内放送は駅員が随時流していたのに対し、駅員の録音放送が一定間隔で流れていました。まぁ、岩見沢行き最終列車発車後も同じ内容で冷やかしの放送が流れ続けたんですが・・・

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コンコース

今日も臨時です。1日経っても臨時ということは、これは意図的な表示のようです。臨時岩見沢行きは7番線からの発車。「臨時三ドア乗車口1〜6」といった表示はないことを確認。

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改札内ディスプレイ

昨日は見られなかった改札内ディスプレイを拝みます。臨  時は団  体と同じく白文字。本来の普通列車を運休にしているこの表示は、かつて特急ライラックを運休して走っていた臨時特急を彷彿とさせます。

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英語表示

今回は英語表示を掲載しましょう。なおこの日は「豊幌岩見沢方面の最終列車です。」とのスクロールがありませんでした。当然終電放送もありません。豊幌〜とか幌向〜とか流れたら激アツでしたが、そう甘くはありません。

ちなみにこの日のこの列車、手稲駅発の時点で10分〜15分ほど遅れて運転していました。確か。例によってKitacaエリア運転状況には掲載されないので、列車位置のチェックはできず、ホームでは立番駅員の聞き取りづらい放送のみが手掛かりです。

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白石駅

白石まで乗車してみました。臨時臨時と表示されているのが印象に残ります。間に一本くらい挟んでやれと、どうしても思います。深夜でも3両なら席埋まるくらい需要ありますからね。

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白石駅

これまた駅独自の張り紙です。小さい。趣味的にはとても面白いですが、駅によって得られる情報に多少の違いがあるのが欠点です。多少なら良いですが、かなりの情報量の差となっていることを多々見てきているので、改善が必要だと思うんですよね。

 

1月7日:情報発信が改善された

さて、上の2日間を見て、私は趣味的に楽しんだからいいものの、一般客へ向けて「臨時」の表示、さらに現状のホームページでの発信は分かりにくいのではないか、という記事を書きます。それを受けた・・のではないと思いますが、この日の情報発信は確実に改善されていました。

1月6日、トップページに現地の写真と状況説明が記載されたPDFが掲載されます。除雪作業というのはもちろん現場の努力があるものであり、現場の皆さん頑張ってくださいと、納得する内容です。

と同時に、翌日の終電繰り上げも示唆されます。1月7日は金曜日。そのこともあってか、情報発信が早かったですね。まずこれまではあり得なかった前日からのホームページ掲載。そして、当日の札幌駅では以下のようなお知らせが。

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札幌駅西改札口

これは札幌駅で通常流されている「広告」の中に、岩見沢行き最終列車の情報を組み込んでいます。いつもは上部にしか表示されない可変式のお知らせが、この日は全面になっていたのはこのためです。線の部分に文字が入っちゃって惜しいですが、おお、と思わせる工夫がなされていました。

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改札口上部の液晶ディスプレイ

上部のお知らせは1月5日などとあまり変わらない感じ。それでも表示が工夫されています。

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札幌駅西改札口

この日は終電案内が復活していました。

漏れがなければ、岩見沢駅の除雪による終電繰り上げは、これを持って一旦終わったはずです。

 

岩見沢駅に行ってきました

札幌滞在中は色々と忙しかったのですが、岩見沢駅に行く機会を作りました。やはり現場を見なければ状況はつかめないだろうと思ったからです。なおちゃんと帰ってこなければいけないので、天気は安定した日を選びました。

個人的に、雪というのは写真を見ただけでは規模が伝わりづらいなと思うんですよね。全部真っ白なので、撮り方を工夫しないと埋まり具合がよくわからないんです。なんなら普段でも北海道の線路は雪に埋まっているので、列車が運行できなくなる境目というのが、写真からでは掴みづらい。でもこれを実際に見て、はぁ〜〜たいへんだわ、となりました。

そして同時に、除雪作業の進め方についてかなり試行錯誤がされているのではないか、とも感じました。今年行った岩見沢駅の光景、去年と比べて除雪の仕方、雪の置き方が若干異なっているように見受けられたのです。これは次の大雪に備えて、入念に除雪しているな、雪の置き場を計画的に決めて除雪していそうだな、と感じる点がいくつもありました。現場は試行錯誤をしている。そう感じる岩見沢駅でした。

 

さてこの「臨時」表示、その後の札幌圏大雪に伴いもはや日常的に現れる表示になりました。あの感動はどこへ・・・って感じでもあります。そして、やはりJR北海道の情報提供体制にはまだまだ課題があります。

パソコンの画面だけを見ていて得られる運行情報、天気のいい駅から得られる情報からは、現場の気象情報が得られません。そして、現場で働く除雪作業員の方々の姿も、なかなか見られません。その中でいかに想像力を働かせて、ああ大変なんだろうな、というのを理解するか、それが大事なのだろうと思います。

岩見沢駅の集中的な除雪作業に伴う最終普通列車の運休

あけましておめでとうございます。2022年です。なんか堅苦しいタイトルにしましたが、前半は背景説明、後半は「臨時」が走った!!!!!という内容です。今回は前半。

なんか正月から北海道の鉄道は大変なことになっておりまして、連日続く白石駅のポイント故障で普通列車は通過、特急列車は停車。岩見沢地区での大雪により満員の特急カムイ44号が約2時間立ち往生。特急宗谷は約1年半ぶりに登板のノースレインボーエクスプレスが1日でリタイア。札幌駅の電光掲示板が「真っ黒」にならない日は何日あったかという話です。

 

岩見沢駅の大雪

もはや北海道名物となっていますが、道内の都市で最も雪の影響を受けるのはおそらく岩見沢岩見沢で大雪といえば、ああ、となる、毎年定番の場所です。昨シーズンの岩見沢は特に雪の量が多く、今年の年始も同じような状況になってきています。その中で昨シーズンから行われているのが、列車を計画的に運休した上で行う、集中的な除雪作業の実施です。

 

昨シーズンを振り返る

まず初めに2020年~2021年のシーズンを振り返ります。過去の運行状況というのはなかなか検索しずらいもので、全ては網羅できていない可能性が高いです。

2020年12月18日の例。道新の記事では「除雪作業が間に合わず」と報道されました。

2020年12月23日の例。札幌駅では終電繰り上げの案内が行われており、現在のようなトップページへの表記も行われます。道新報道はこちら

翌日12月24日の例。岩見沢駅構内と明記があります。

2021年1月6日。

2021年1月14日。寒さが一時的に緩んだため集中的な除雪を実施したとして、動画で紹介されました。

2021年2月9日。

2021年2月12日。このシーズンはここまでです。

 

今シーズン

2022年1月4日。さあ今年もやってきました。うん、去年と全く一緒だ。

2022年1月5日。この日は情報提供の手法が変化したことにより、私みたいな人がスクショをしないと基本的に後世に情報が残らなくなっています。

今後も同様の事象があれば追加していく予定です。覚えていれば。

 

今シーズンの情報提供体制を見ていく

この運休は終電の繰り上げという昨今のブーム利用者には大きな影響を伴うものです。実施に当たっては事前の情報周知が欠かせないと感じています。では、どのように情報が提供されているのかを見てみましょう。

ホームページのどの部分に記載されている?

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1月4日の例

JR北海道は、何年前からでしょうね。大規模な輸送障害時にトップページに簡潔な概況をまとめるようになりました。この終電繰り上げも基本的にトップページに書かれます。

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翌日1月5日です。

札幌圏の列車運行情報で見るべき箇所は主に4つあり、「トップ」「概況」「札幌近郊」「道央エリア」の4つです。

ここで謎なのが、「列車運行情報」ページの「概況」、及び個別列車運休情報の「道央エリア」には岩見沢駅について何の記載もされず、「札幌近郊」エリアの上部にのみ詳細情報が記載されることです。(「札幌近郊」「道央エリア」に個別列車の運休情報は通常通り出ますけど)

この記載方法だと、Twitter有志が運営する運行情報botには記載されない、列車運行情報「道央エリア」をブックマークしている閲覧者には一目で情報が提供されないという問題があります。

JR北海道は運行情報の提供が十分でなく、個人のTwitterや運行情報botから情報を入手する機会が多いです。(実際、関西でJR西日本の運行情報をつぶやいても誰にも見られませんが、JR北海道の運行情報はインプレッション数が明らかに上がります)また、運休列車が一覧で表示されない「札幌近郊」では輸送障害の規模をつかみずらいため、私はいつも「道央エリア」を見るようにしています。

そのような閲覧者は、ホームページの隅々までを見ないと情報が入手できない書き方となっているのです。

駅とHPの時間差

1月5日の札幌駅。11時すぎの時点で終電繰り上げが発表されています。

私は当初、この案内は誤案内なのではないかと考えました。前日時点からこのディスプレイは不具合気味であり、この日も朝からエラー表示が出ていたためです。加えてこの表示も駅員が作るパワポですから、前日作成のものが誤って表示されたのではないか、くらい半信半疑でいました。よく見ると、このパワポには日付がありません。JR北海道の運行情報は駅の掲示Twitter投稿が重要な資料になります。日付くらいつけていただきたいものです。

が、複数のユーザーがこの看板をツイートしていたので、この内容は本当のようです。

この日、札幌駅での目撃情報から数時間にわたって、札幌駅とHPの情報がかみ合わない時間が続きました。また、札幌駅では千歳線の列車を「運休なし、一部遅れ」と表記していますが、HP上では快速エアポートの土休日運休のような一部列車の運休が発生しています。この運休は計画運休ではないですよね? いろいろとかみ合っていないのです。

この日私がHP上で確認できたのは15:40ごろ。実に4時間の時間差があります。数分数十分ならいいのですが、これは時間差がありすぎです。加えて札幌駅のパワポもホワイトボードも情報の更新が遅い事例を多々見てきているので、これは前日の情報か?などと疑わざるを得ません。

列車運行上の奇妙な表現

【札幌から岩見沢行き最終普通列車
〇札幌22:51発岩見沢行き普通列車
※列車運行情報では運休ですが、同じ時刻に「臨時列車」を運転します。
【札幌から江別行き最終普通列車
〇札幌23:59発江別行き普通列車
※列車運行情報では運休ですが、同じ時刻に「臨時列車」を運転します。

列車運行情報では何やら回りくどい言い回しがなされています。普通列車を運休し、同時刻に臨時列車を走らせるというものです。これは運行システムと密接に関連していると思われます。

函館線の列車運行システム(通称:函館線システム)では、列車の車両運用を変更した場合などに「普通」という表記ができず、「臨時」と表記されることが多くなっています。有名なのはキハ201系気動車運用の列車が電車列車で代走した場合、特急ライラックがカムイ車両で代走した場合、特急宗谷などがキハ54などで代走した場合です。今回の場合実際には本来の普通列車の部分運休ですが、車両運用が変更されているため「臨時」となってしまうのです。

そして駅の発車標と列車運行情報・Kitacaエリア運転状況はある程度リンクしています。列車運行情報に記載される運休列車一覧は基本的に自動掲載であり、手動での変更が難しいらしいんですね。そしてKitacaエリア運転状況に「臨時」は記載されませんJR北海道としても、近年はKitacaエリア運転状況で運行情報をチェックする利用者が増え、そのような状況は無視できません。そのためにこのような回りくどい表記をする必要があるのです。

函館線の発車標を追いかけていれば分かりますが、この表記は函館線システム「臨時」の頑固さがもとになっていると思われます。しかし、本来柔軟に対応できるはずのホームページ上でもそれが残ってしまうのは問題だと感じます。今回の臨時なんて同一車種の運用変更という、完全な内部事情なんですよ。喜ぶのは臨時列車オタクだけです。

「臨時」という表現

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札幌駅(2022年1月5日)

臨時というのは分かりにくい列車です。特急ライラックが運休して同時刻に臨時特急が運転される場合も「臨時」、特急オホーツクが運休して同時刻に「普通列車」が運転される場合も「臨時」です。特急か普通かわからないんですね。そして今回の場合は、見た目も中身もなにも変わりがない、岩見沢行きに至っては行先変更もない、ただの普通列車です。

そんな中で、いやぁ、こんな分かりにくい無用な表記あります?って感じです。

札幌駅では近年、臨時特急ニセコ号・臨時特急北斗などの「臨時」表記を取りやめる傾向にありました。臨時列車好きとしては残念でならないことですが、利用者にとってはこちらの方が分かりやすいはずです。しかし今シーズンになってからは復活するような動きがあります。次回まとめますが、今回初めて札幌駅には「赤臨時」の表記が。何を思っているのでしょう。

 

道新の報道

これは余談です。道新の輸送障害に関する報道は、事実には強い、検証は弱いといった感じです。そう、事実には強いんですよ。JRの運行情報には書かれない内部的な情報を入手して(提供を受けて)詳細に書くことが多いため、重要な情報源です。逆に言えばこの点をJRが克服すれば、道新は用済みです。

www.hokkaido-np.co.jp

5日午前10時半ごろ、札幌市白石区のJR函館線白石駅構内で、列車の進路を切り替えるポイントに雪や氷が詰まり、作動しなくなる不具合が起きた。JR北海道によると、すぐに復旧したものの、その後も発生し、同日午後を中心に、新千歳空港と札幌駅などを結ぶ快速エアポート20本の運休や一部運休を決めた。

白石駅構内でポイントが~という情報、JR北海道のホームページや駅では文字で知ることはないんですね。唯一の信頼できる文章による情報源なのです。

ただ「検証は弱い」といったのは、この日も記者は札幌駅ホワイトボードの写真を撮影していますが、この内容とホームページの内容に差異があること、白石駅のポイント不転換により普通列車が通過する事象が繰り返し発生していることを、おそらく知らないのです。道新はローカル線の批判だけして、白石駅や深夜帯の岩見沢駅の日常的な利用者なら遭遇するであろう「困った事象」の情報すら得られない。なんなんだろうなぁと。

 

運休はある程度仕方がない

この計画運休は昨シーズンから始まった取り組みです。最終列車以外の江別・岩見沢方面行きが約1時間すべて運休になっているのは便乗して運休しないで?と思いますし、幌向まで行けないの?とも思いますがそこは事情があるのでしょう。岩見沢の雪の多さを見れば理解できますし、除雪作業員の数にも限りがありますから致し方ありません。現地へ行くと「はぁ~これでも列車動いてるのすげぇ・・・」と、必ずなります。作業員の方々へのありがたみも生まれます。しかし、現在のJR北海道の情報提供体制には不十分さを感じずにはいられません。

もう、大雑把すぎるんですよほんと。

なお、JR北海道はこの計画運休を「一部列車を運休してでも除雪時間を確保する」と美談として紹介しています。北海道鉄道活性化協議会の動画でも岩見沢駅が出ていますし、公式YouTubeからも動画が上がっています。除雪作業のために列車を運休させることは、もう仕方のないことだ。そんな感じがします。いや確かに仕方がないんですけど、でもちょっとなぁ、と。「大雪の時は移動を控える」という新しい社会を作るときが来ているのでしょうか。

さて、堅苦しい視点で見てきましたが、次回は札幌駅の「臨時」レポートをしたいですね。つづく。

写真で振り返る2021年

晦日です。去年に続いてしっかりと寒い札幌ですね。北海道の斜め上や真ん中あたりが大雪で大変そうです。北海道の冬の厳しさを、去年に続いてひしひしと感じています。JR北海道も冬に弱くなったと感じざるを得ないですが、もう仕方がないとしか言えません。

さて、研究ノートと称するブログの中では落書き的な、完全に個人的な2021年の出来事振り返りです。自分の写真をちゃんと振り返る機会が欲しいなと思ったので。普段のTwitterにはネタ写真や適当な写真を流しがちな私ですが、一味違う(?)雰囲気をお楽しみいただければ。

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すすきの〜狸小路間(1月上旬)

札幌市電は幕車が全廃されるかもしれないという可能性があり、そのお葬式をしました。結果的には今でも走っていますね。

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近江舞子駅(2月上旬)

入金機が急速に姿を消し始めたのはこのころです。「新幹線をご利用いただけません」という言い回しが特徴的。

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富川駅(3月下旬)

静かに日が暮れ行く富川駅。律儀に照明が点いていたことが印象に残ります。日高線が廃止になったのも今年です。あるんだかないんだかよくわからない状態がこれだけ続くと、なくなっていく実感もよく分からないものです。それだけ日高線のことが私の記憶から遠ざかったことも意味しているのでしょう。

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御陵駅(4月下旬)

緊急事態宣言が季節の行事のように発出されたのも今年です。日本一と言っていい終電繰り上げが行われた京都。鞍馬口だったか、終電後駅の外に出たらまだ市バスが走っていた、という光景をよく覚えています。

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茨木駅(5月上旬)

茨木駅で退避するWEST EXPRESS銀河を撮影。できあがった絵はいいんだか悪いんだか。最近この列車は予約の煩雑さと座席数の制限でかなり熱が冷めた印象があります。コロナ禍が終わるまで「引退発表前の人気がない寝台特急」を再現してくれることでしょう。それまで当たり前のように運行を維持してくれれば良いのですが。

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関ヶ原駅(5月下旬)

とある目的で名古屋に行った帰りに、偶然いました。iPhoneで撮影。ちょっとオレンジ色が嘘っぽいですね。私この顔大好きなんですよ。18きっぷ静岡区間が退屈という意味が、車両面ではよくわかりません。

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蛸島〜正院間(6月中旬)

車で能登半島へ。今年一二を争う印象に残った光景です。この車両の所有者は綺麗な状態にならないか模索しているようで、その中で申し訳ないですが、このような街と鉄路の現実をひしひしと伝える廃車体は、綺麗な保存車両よりもよほど訴えかける何かがあると感じます。日本にはこういう遺構が必要だ。そう思いました。

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石部駅(7月上旬)

石部駅は改築が予定されている駅です。この駅を持って草津線国鉄感を残す駅は消滅することとなり、とても残念です。最近117系に乗っていないなぁと。ダイヤ改正でも運用が維持されると良いですが、221系の運用が増えるとの噂も。どうなんでしょう。

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大江橋駅(8月中旬)

今年は京阪にもよく乗りました。市内鉄道が無能な京都、路線数は多いもののロクに利用されない路線が点在する大阪、どちらも考えさせられるものがあります。いや、京都も路線自体は多いんですけど。鉄道が便利な街ってどんな街でしょうね。名古屋も「車社会」とはよく言われますし。

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京橋駅(9月上旬)

京橋駅のリニューアルが行われたのも今年です。着々と新しくなっていく駅の姿は面白かったですし、前の姿に思い入れがないので特に大きく悲しむことも少ない、実に楽しいリニューアルでした。来年は環状線も極めたいですね。

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貴生川駅(10月上旬)

旧型車両がやってきました。信楽高原鉄道は旧型も車内が清潔でいいですね。またじっくり訪れたいと思いますが、行く機会はなかなかないんだろうなぁと。個人的に「スカーレット」のロケセットとか、見てみたいんですよね。

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びわ湖浜大津駅(11月下旬)

京阪山科行きは見れずに終わった京津線。その代わりに簡易放送が見られました。私、人より簡易放送が好きな方だと思います。雨音が被りましたがいいのが録れました。

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新千歳空港駅(12月下旬)

再び札幌へ。新千歳空港に帰ってくるこの感じは1年ぶりですが、少しずつ、良くも悪くも慣れてきた感じがします。そんな中で、ドアに雪が付いた車両が入ってくるのを見ると、ああ北海道だなぁと。京都でも雪は見られますが、北海道の雪は温度が違う。あぁ、さらさらしてるな、カチカチに凍ってるなというのが、見ただけで感じられるものです。

 

今年も一年間ご覧いただきありがとうございました。来年のブログは、もっとJR北海道駅名標を取り上げていきたいですね。それでは、よいお年を。

北海道の鉄道 出来事年表2021

2021年ももう終わります。今年もいろいろなことがありました。個人的な衝撃は、恵庭駅で運転見合わせ自動放送が流れたこと、釧路支社の周年記念イベント、オホーツクの復刻イベント、VSEの引退、山線の廃止が確定的になったこととかですかね。

・・・が、SNS上の情報はどんどん下に流れていってしまい、いつ何があったのかわからない!そこで8月と12月に出来事を年表形式でまとめる作業をしました。もともと8月に作って放置していたところ、12月に見返すと、ああ〜懐かしい。そしてこの作業はとても有意義だと再認識し、12月にも同じ作業を実施。2021と称しながら穴だらけですが、ぜひ振り返ってみてください。リンクにはフォロワーの方を中心としたツイッターのリンクを掲載しています。なお、日付は全て「その日時点でそうなっていることが確認された」くらいの正確性です。突発的な臨時列車の情報など一部を除き、その日に看板が変わったかどうかはわかりません。

 

情報募集します

まとめた情報は完全に私の主観です。「これを掲載してほしい」という要望がありましたら、ツイッターで日付と出来事、当時のツイッターのリンクがわかる資料をお送りください。私が「掲載するべきだな」と思ったら掲載します。

なお、「ダイヤ改正が実施され〜」「倶知安駅の新ホームが〜」のような、私が情報を載せなくても後世に残るであろう情報や、公式ホームページを見ればわかるような「当たり前の情報」は、基本的に掲載しません。

 

年表

  • 2月16日:恵庭駅で運転見合わせ自動放送が流れる(参考
  • 2月25日:札幌駅で「八軒から来ました」自動放送が流れる(参考
  • 3月20日晩生内駅の屋根が崩れる(参考
  • 4月29日:5月5日までの毎日、静内駅ホームが一部開放される(参考駅名標も復活する(参考
  • 5月19日:沼田町が恵比島駅の観光客に向けて「また来てね切符」として補充回数券の配布が確認される(参考
  • 5月23日:晩生内駅の解体作業が始まる(参考
  • 5月21日:筬島駅・咲来駅で縦型駅名標が盗難(参考
  • 6月21日:生野駅跡地に石碑の設置が確認される(参考
  • 6月21日:留萌駅船場公園を結ぶ通路の利用が再開される(参考
  • 6月24日:蕨岱駅中ノ沢駅、二股駅の接近標が長万部岳へ向かう道路の案内標識への転用が明らかに(参考
  • 7月4日:トマム駅名標広告のシール貼り付けが確認される(参考
  • 7月5日:留辺蘂駅ホームの短縮作業が確認される(参考
  • 7月9日:大通駅南北線コンコースに仮設サイン設置が確認される(参考
  • 7月9日:富良野線西中駅、鹿討駅の駅名標がなくなったことが確認される(参考
  • 7月9日:キハ40 1715が釧路運輸車両所を出場し、旭川へ(参考
  • 7月10日:フラノラベンダーエクスプレス運転開始。オリジナルチャイム、自動放送が流れる。
  • 7月10日:幌別駅の駅名標広告が、一部のみ更新される(参考
  • 7月10日:歌志内線 歌神駅、神威駅、西歌駅に駅名標枠の設置が確認される(参考
  • 7月11日:南小樽駅の新しい跨線橋の使用が開始される(参考
  • 7月12日:留萌駅船場公園を結ぶ通路が、線路内横断などが相次いだ影響で利用時間を短縮していることが明らかに(参考
  • 7月13日:特急北斗4号が北広島駅に臨時停車(参考
  • 7月13日:赤平町内に保存されているD51-566の詳細が明らかに(参考
  • 7月13日:添牛内駅の今年中の修復が困難と発表される(参考
  • 7月14日:新札幌駅で千歳方面全列車改札中の様子が目撃される(参考
  • 7月16日:抜海駅のビール広告撤去が確認される(参考
  • 7月17日:北海道新聞が特急ニセコ号に関する誤報を報道する(参考
  • 7月18日:札幌駅で「新千歳空港」単独パーツをはじめとした運転見合わせ自動放送が流れる(参考
  • 7月20日島松駅に新型列車接近警報機の設置が確認される(参考
  • 7月21日:新十津川駅の解体が始まる(参考
  • 7月22日:札幌駅精算券 表記の変更が確認される(参考
  • 7月23日:名寄駅のビール広告撤去が確認される。ボルトは従来からの流用(参考 参考2
  • 7月23日:西和田駅駅名標が1箇所新品に、1箇所は枠のみ塗装される(参考
  • 7月24日:厚床駅名標の枠が塗装される(参考
  • 7月25日:西和田駅別当賀駅、厚床駅の駅名標が新品に更新される(参考 参考2 参考3
  • 7月27日:紋穂内駅駅舎の撤去が始まる(参考
  • 7月29日:南美深駅 板張りホームほぼ全ての撤去が確認される(参考
  • 7月31日:北星駅 板張りホーム、待合室の一部の撤去が確認される(参考
  • 7月31日:帯広駅で試運転列車通過の自動放送が流れる(参考
  • 7月31日:恵比島駅前で開催されたイベントで乗車券が配布される(参考
  • 8月2日:苗穂駅で運転見合わせスクロール表示が流れる(参考)
  • 8月7日:Tc1の塗装について看板が掲出される(参考)(参考
  • 8月7日:北広島駅で英語放送が流れることが確認される(参考
  • 8月9日:釧路駅で261系「スーパーおおぞら」表示が出る(参考
  • 8月10日:東室蘭行き臨時特急が運転される(参考
  • 8月10日:列車が遅れ、苗穂駅発車標に紙が貼られる(参考)
  • 8月24日:安牛駅、上幌延駅が移設される(参考
  • 9月22日:横浜・上大岡で周年記念パネル展を開催(参考
  • 10月:大沼公園の発車標基盤が交換される(参考
  • 10月16日:豊清水駅ホームの撤去が確認される(参考
  • 10月31日:苫小牧駅みどりの窓口、片方が終了(参考
  • 11月:伊達紋別駅の北斗表示が変わる(参考
  • 11月3日:比羅夫駅廃止の可能性が明らかに(参考
  • 11月18日:北剣淵駅の待合室が撤去される(参考
  • 11月19日:北星駅の待合室が撤去される(参考
  • 11月19日:五稜郭駅で合成自動放送が流れる(参考
  • 11月19日:新千歳空港駅「ご案内」に特別表示(参考
  • 11月20日:特急サロベツ旭川行きが兜沼駅から代行バス参考
  • 11月21日:下士別駅駅舎が解体されたことが明らかに(参考
  • 11月27日:特急宗谷が大幅遅れ(参考
  • 11月27日:いさりび鉄道のホーローが白塗りされる(参考
  • 11月30日:渡島沼尻駅の待合室が使用停止(参考
  • 12月1日:新夕張・追分からの臨時特急が運転される(参考)(参考
  • 12月4日:琴似駅駅名標が訂正される(参考
  • 12月4日:札幌駅で臨時特急北斗表示が確認される(参考
  • 12月11日:名寄高校駅に接近警報機が設置される(参考
  • 12月12日:M101が幕表示を出す(参考
  • 12月12日:石狩金沢本中小屋駅の駅舎撤去が確認される(参考
  • 12月14日:札幌市電213が幕表示を出す(参考
  • 12月15日:日高町が縦型駅名標を保管していることが明らかに(参考
  • 12月16日:函館市電がポイント故障(参考)(参考
  • 12月17日:北海道鉄道活性化協議会ツイッターが約1年ぶりに呟く(参考
  • 12月18日:釧路駅の「札幌」表示が変更される(参考
  • 12月19日:将軍山駅待合室が解体されたことが明らかに(参考
  • 12月20日:この日と22日、南郷7丁目駅で訓練が実施される(参考
  • 12月20日函館市電8101が駒場車庫へ帰る(参考
  • 12月21日:ほっかいどう晴レールプロジェクトの広告が駅に張り出される(参考
  • 12月24日:北広島駅にLEDビジョンが設置される(参考
  • 12月25日:283系特急おおぞらが増2号車連結の8両(参考
  • 12月25日:ラベンダー編成が故障(参考
  • 12月26日:ラベンダー編成代走に釧路車が充当(参考
  • 12月29日:SL冬の湿原号の客車が回送(参考

 

札幌市営地下鉄 車内放送広告の思い出 1 南北線 大通〜麻生間

懐かしい動画が

TLに懐かしい動画が回ってきました。

youtu.be

ワンマン化初期の頃の放送です。南北線といえば「ドア付近の方は、開くドアに」も印象深いですが、このころの放送もよく聞いていました。「車内で、不審物を発見された場合は」という更新放送になんだこりゃともなっていた時期です。

そして何よりも、広告放送の声が懐かしいわけです。

 

広告放送

札幌市営地下鉄では、広告放送と言っても伝統的でも何でもないわけですが、私はまさにこの広告放送、そして英語放送が入り始めた時代が原点という世代です。2015年度末くらいまでなんでしょうか、南北線東西線の放送を担当する水谷さんが同じく担当しており、水谷さんの独特の暗めの雰囲気を醸す広告放送が大変魅力的であったのです。

今はかなり雰囲気が変わりました。私は長らく口調が変わっただけかと思っていたのですが、声優が坂本咲子さんという方に変わったようです。「独特の暗めの雰囲気」はなくなりとても明るい口調になったと思います。が、これまでの暗い雰囲気は捨てきれないんですね。戻らないかな〜ーとずっと思っています。

イントネーションの違い

声質はあまり変わらないこの二人の雰囲気の差、これはイントネーションの差が生み出しているのだと思います。具体的には次のようなものです。

「1番出口が便利です」

  • 水谷さん:い↓ ち↑ ば  ん  で  ぐ↓ ち  が  べ↑ ん↓ り  で  す
  • 坂本さん:い↓ ち→ ば↑ ん  で  ぐ→ ち↓ が  べ↑ ん→ り  で  す

このように、水谷さんの方が抑揚が大きいんですね。これが最大の違いだなぁと思っています。

まもなく 大 通

三越アネックスビル3階、エルムデンタルクリニック大通南へはこちらが便利です」

早口言葉のような放送でした。「24時間営業、DVD・CDレンタルの、TSUTAYA札幌大通へは?番出口が便利です」から変わったんでしたっけ。ちなみに三越アネックスビルは今はもうありません。TSUTAYA札幌大通もなくなるらしいですから寂しいものです。

「こちらが便利です」という言い回しはこの時初めて出てきたように記憶しています。ちなみに今は「こちらの駅が便利です」というさらに変わった言い回しが出てきており、あまり好きではありません。「こちらでお降りください」でしょう。

まもなくさっぽろ

大丸札幌店へお越しの方は、こちらでお降りください。

天下の札幌、定番の放送でした。今でも概ね大丸の放送が維持されていると思いますが、「お仕事探しのクラズユニックへは」ってのもありましたよね。東豊線でしたっけ。あれは似合いません。

のりかえ放送も今では変わって久しいですね。私は昔の放送を聴き倒してきたので、今の放送も「まーたツギハギやってるよ」と笑いますが、旧放送を知らない世代はとても可哀想です。

  次は  北12条

車内で、不審物を発見された場合は

出ましたーーー新放送です。ちょうどこの時新しく出てきたんですよね確か。非常報知ボタン→非常通報ボタンの変更に伴うものです。今までただのボタンだったのが、通話機能が設けられたようです。ワンマン化に伴う啓発放送変更の嵐はここからです。

まもなく北12条

大黒胃腸内科病院、時計・貴金属・ギフトの、瑞宝舎へお越しの方は、こちらでお降りください。

瑞宝舎も今はなくなってしまったようです。何気ない放送たちも確実に歴史遺産になっているんですね。

  次は  北18条

次は、北18条北18条です。

ここ好き定期。一生残ってほしい放送。

まもなく北18条

大塚眼科病院、看護専門受験予備校、看予備へお越しの方は、こちらでお降りください。

出ました看予備!放送だけ聞いていると漢字表記なんて知る由もないので、「かえよび」と聞こえる謎施設でした。これだけ雰囲気ある広告放送もないのでは。

まもなく北24条

北海道、芸術デザイン専門学校、北海道、医薬専門学校へお越しの方は、1番出口が便利です。

ここもまた定番の放送です。保育学科が最近新設されたのは私でも知っています。出口の番号を案内する駅は都会感がありますね。

そしてこの動画、ここで「白線より下がって、お待ちください」が入っています!!!ああ〜青色の乗車位置から乗るのが眼に浮かぶわ。復刻してくれないかなこれ。いま「お待ちください」自体聞けないのは寂しい。それにしても現放送も「ご注意ください」でごまかせて良かったですよね。新収録とかになってたら違和感ありすぎで嫌いになってたと思います。

  次は  北34条

携帯電話をお持ちのお客様に、お願いいたします。

はいそうですこれです。これはルールが変わるまである程度残ってた。専用席付近のエリアですよ。現行の電波を発信しない設定も大好きですけど、これもいい。

まもなく北34条

遺言相続無料相談の、すがさわ法律事務所へは3番出口、アフラック募集代理店トーアへは1番出口が便利です。

ここは長い。特にトーアが長い。「へは1番出口が」を続けて読むのが最大の特徴でした。いつも放送が終わるのはドアが開くスレスレで、ドアが開いても放送を流していたこともあります。そのギリギリのタイミングをいつも意識して聞いていました。

まもなく 麻 生 終点

曲線部通過のため、揺れますので、ご注意願います。

これでいいんですよこれで。「事故防止のため、連結部には、立ち止まらないようお願いいたします」と被るため「ご注意ください」に変えたのでしょうが、特に東西線の口調は好きになれません。

高校生、高卒生?の大学受験予備校、クラズユニックへは7番出口、麻生整形外科病院へは3番出口が便利です。

ごめんなさい、ここはいつも降りる準備をしていたのであまり感想がありません。そうです、昔麻生は引き上げていたんですよ!もたもたしてる余裕はなかったんです。

 

いや〜やっぱり色々な思い出があります。他区間でも振り返っていきたいですね。時間があれば。

神戸駅を初訪問しました 2

神戸駅の改札外を観察します

前回の記事の続きです。やっと改札の外へ出ます。改札内を20分かけて回っているようですね。これを長いと思う人もいれば短いと思う人もいるのでしょう。

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見慣れない柱用サインに出会います。ここもベースは茶色です。山方面海方面の表記がとても神戸らしいですね。しかしこの降車客向けの案内をなぜこの方角においているんでしょう。

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浜手っていうんですね。この言い回しは初めて聞きます。

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みどりの券売機の吊り下げサインというのは初めて見たような気がします。2台しか置いてないんですけど。

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注目したのは入金機です。最近減る一方のこれ、ここでは珍しく残っていました。個人的には好きなんですけどね。やはり券売機と統合されゆく運命なのでしょうか。

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浜の手側の出口ですね。ここも茶色。違和感満載です。

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マクドナルドの電照サインが珍しいですね。ちゃんと光ってるのがいいです。

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と思ったら地図の筐体が意外と個性ありますね。神戸らしさがあります。露出をもうちょっとちゃんとして、どうぞ。

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出ました〜〜三宮でも名物と言っていい垂直な駅名板です。都会感があって好き。

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なんか立派な看板があります。

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駅前をとりあえず一枚。天気が悪い。

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この後は海岸線ハーバーランド駅を視点においた写真を撮っていました。地下鉄関連は今回省略します。

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ビエラ口に入りましょう。

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こう見るとやっぱり雰囲気ある作りしてますよね。いい駅です。

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自動きっぷうりば。古めかしい言い回しです。こちらは古い券売機が残っています。この世代の券売機、液晶画面が暗いなぁというのばかり目につきますが、昔からこんな暗かったっけ。

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さすがに撮影が適当です。後ろの照明をなんとか隠して歪みなく撮影しなさい。

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非電照の暗さが目立つビエラ口上のサイン。これはサイン非電照化の先進事例だったりするのでしょうか? 改札口はさっき見たので省略。この改札は簡易改札ですという表記が複数ありましたが、何を持って簡易改札なのかはよくわからずじまい。

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JR西日本のサインでバラエティーに富む表記はみどりの窓口サインかもしれません。これはロゴの文字がゴナで、「きっぷうりば」とは書かれていません。

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全体の写真も撮っておきましょう。

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なんの変哲も無いサインをとりました。そういえば横にあるKOBE FOOD TERRACE、通りはしましたがカメラは向けなかったですね。

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ビエラ神戸・・・です。まあ、撮って損はない。

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こっちの方が正面口っぽいですね。

 

歴史ある駅舎を観察

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これですこれ!かっこいい。

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BE KOBEみたいなKOBEですね。もうちょっと天気良くなってくれないかな。

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しばらく駅を眺めたのち、または中に入ります。

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色々消えていそうですが、それでも旅行センターが残っているのはすごいことです。

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連絡通路です。上にある窓が1番のりばの通路なんですね。なるほど。

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これとても気になりました。こういうのがいいんですよ。

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エメラルドグリーンが鮮やか。こういうのを見ていると、自然と待ち合わせ場所になっている札幌駅の「白い石」は奇跡なのかもしれません。

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ここで天井に気づきました。いい作りをしていますし、それを生かしたリニューアルもいいですね。

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時計の裏が観察できます。なかなか歴史を持っていそうな見た目をしています。

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ここも撮っていました。古い建物なりの狭さがありますが、なかなか雰囲気がいいんですよね。

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今はこの場所に店舗が入っていて、あまり広々とした感じがありません。ちょっと残念な気もしますが、50年くらい経てばまた広々とする時が来るかもしれません。

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やっぱりこの垂直の駅名板ですね。これがいい。

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最後にこれを撮り、地下街の訪問に行きました。

 

私は何を見ているのか

さて、ここまで神戸駅訪問の様子を見てきました。この旅では神戸駅は重要な目的地であり、この2日間の旅は神戸駅に行ってきたと言ってもいいでしょう。そして、今の私は圧倒的に看板に着目しています。フォントや筐体もそうですが、一番注目しているのはデザインと「神戸」の文字そのものなのかなぁと。この駅はブラウンのほかでは見られないデザインをしていましたし、神戸らしさを感じる地名がたくさんあります。そういうものを見て、0キロポストの文字を見て、神戸らしさを感じていたのかなと。

もちろん都市の駅巡りはサインだけではありません。高架駅という構造、増築の歴史、改札口の流動、バリアフリー設備などなど、着眼点は山ほど。たくさんの見方をすれば、それだけ駅が面白くなるだろうなと思います。私の駅巡りは圧倒的に地方が中心という気がしますが、都会の駅巡りの魅力は様々な楽しみ方ができることだと思っていますので、これからも楽しみたいですね。

ちなみにこの後見た地下街やハーバーランドなども大変楽しかったです。ハーバーランドは全く全貌を見きれていないので、また行きたいです。

神戸駅を初訪問しました 1

神戸駅に行ってきました

神戸は好きな街です。これまでに何度も訪れたことがありますが、三宮などが中心であり、神戸駅には訪れたことがありませんでした。ようやく機会を見つけ、先日初訪問してきました。

東海道線の終点。山陽本線の起点。運行形態からそれは感じられませんが、確かにそれにふさわしい風格を持った駅だなというのが全体的な感想です。

 

自分は鉄道の何が好きなのか?の手がかりに

今日はTwitter上で「他人の趣味を批判するな」といった話題が出ました。この話題において「自分は何が好きなのか」というのは大事であり、最近これを自問自答する機会が多い気がします。そんな中新しい駅の訪問でたくさんの写真を撮影しました。写真というのは撮りたいなと思うからカメラを構えるんですね。無意識に撮影してきたこの写真たちに手がかりがあるのでは?と思い、今回駅構内で撮影した写真たちを一気に紹介し、振り返っていこうと思います。なお、連写はカットしています。

 

それでは。もう今月のブログ写真容量使いきっていきますよ〜〜〜〜

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神戸へは普通電車で訪れました。電車とホームを一枚。この出口看板が意外に珍しいと思って画角に入れました。線路と平行な吊り下げ式の出口看板って意外となくないですか?

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乗った電車が去っていきます。ばいば〜い。ちなみに全体的に写真が暗めなのは私のくせです。明るくしたければあとで補正すればいいでしょう。

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加工を入れています。入線する新快速と乗客。写り込む乗客の姿は後々大きな資料になると考えています。当然ながら通常ネット上に公開することはしません。

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駅名標とホームからの風景。神戸駅の吊り下げ式駅名標はこれしか撮影していません。新しいため特にアップで撮らなくても良いだろうと思ったんですね。ホームからの景色、特に高速道路が神戸駅らしいですね。

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223系がやってきたので1枚だけ撮影。

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ありました!0キロポスト。初めてこれをちゃんと見ました。この前東京に行っただけに感慨深いですね。大中小3枚撮影します。看板そのものと、その看板がどんなところにあるかという情報を写します。この撮り方はこの後も度々見られます。

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駅名標が3つ並んでいる!と思って。そうそうこの駅名標、0キロポストとほぼ並んでるけど微妙に違う位置に並んでるんですね。この微妙な差が気になる。でも大変良い駅名標です。

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一番奥の駅名標がゴナです!いいですね〜この後近くで撮ろうと思ったら撮れないことが判明するんですけど。というわけで、早くその後なのホームに行きたいので、階段を下ります。

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階段を下りて、ん?なんか看板が茶色いです。これはかなり目を疑いました。なんかの錯覚?でも本当に茶色いのです。

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うわ、茶色いよ・・・なんでだ。

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そうこれが行きたいところなんですが、閉鎖されてる・・・それはそうと非常に国鉄感がありますね。

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とりあえずサインだけ。のりばの文字がまた癖ありますね。いやただのゴナだと思うんですけど。このホーム、今は使っているのかさえ疑問に思いました。

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サインは裏側を見るのが肝心です。ただの出口サインは個人的につまらないので、周りを合わせて。

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京都方面の四角がいいなぁと思いながら一枚。この発車標自体はあまり好きではないんですけど。

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あらこんな写真も撮ってましたっけ。

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やっぱり「使ってるのかわからない謎の場所」だったんですね。もう一枚撮っておいたようです。

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さて、では2・3番のりばに上がります。ちゃんとサインも撮ります。

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ちょうど快速がいました。一部加工しています。

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お目当てはゴナの駅名標なんですが、なんか上の方まで写りません。断念せざるを得ませんでした。ちなみにイコちゃんの張り紙があることで、「少なくとも最近まで使っていたらしい」ことが判明しました。

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なんか微妙な柱用駅名標を撮影します。サイズやら縁やら、標準とちょっと違いますよねこの辺の駅。

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さて、外に出てみますよ。まずはビエラ口をチラ見することにします。真ん中だけ茶色なのがやっぱり新鮮です。

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朝晩は混雑するらしい。なんか阪急みたいな看板もあります。とりあえず雰囲気として一枚だけ撮っておきます。この辺になるともうとるのに疲れてきます。

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また変なサインがありますよ。太いですね。

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ビエラは山科や大津にもあるなぁと思いながら一枚。こういうのを撮っておくとやがてミスドだ!とか懐かしむことでしょう。

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意外と立派です。大阪と違って。遅れてますね。いいですね。(よくない)

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遅れ表示のために拡大撮影しました。

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さて、さっきのところに戻ります。これいつ設置だ?というのを確認します。

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ふーん。

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これは正直なんで撮ったのか不明ですが、銘板の周辺風景をとりあえず撮影したのだと思います。

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さてさて、中央口ですよ〜〜天井が高い!この辺の特徴ですね。アンパンマン。こっちはサインが新しいです。あら残念。

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これは主に左の野良サインを撮影したもの。茶色なんですよ!でもそれだけとるのは気がひけるので、周りも合わせて。

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JR西日本らしくないサービス向上の張り紙です。他の駅で見かけて撮りたかったんですよ。なので寄って撮影しました。2駅以上にある共通の張り紙は価値が高いです。

 

これでようやく改札を出ます。次回に続こうと思いますこれは。長くなりすぎるわ。