もみじの研究ノート

駅名標の奥深い世界へようこそ。

もじ鉄が旅する北海道 2 富良野→北見 石北線の光る駅名標に会いにいく!

この記事は後半です。前回の記事はこちら

今回これを書いているのは、今回あまり時系列のツイートをしなかった旅行を、まだやる気のあるうちに記録としてまとめ、撮影したたくさんの写真は、たまには外へ発信していかないと記録として活かされないと思ったからです。

なお、旅も画像もすべて2022年2月時点のものです。現在は富良野線駅名標が軒並み更新されたりしています。キハ150もいませんし。

 

富良野→北美瑛

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富良野駅

さて、富良野線です。久しぶりに乗ったのはこの旅の1年前の冬で、その時はかなり新鮮さがありましたが、今回はまた来た道を行くといった感じです。学田、鹿討、これまでなんの噂もなく残り続けているのが不思議な駅にも律儀に停車していきます。

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上富良野

さて、富良野線で最近話題の駅といえば上富良野ですね。他の駅が富良野を含めて容赦なく塗りつぶされる中、上富良野だけは本場の味サッポロビールが残っているのです。

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ホーローの量も潤沢

いやいやいや、本当に残っていました。これについて詳しい理由は明らかになっていませんが、上富良野サッポロビールにとって縁ある地域であることが理由でしょう。それを考えると今回の塗りつぶしは、広告としてかなり戦略的に行われたことが分かります。さて、「新デザイン」になるという新しい駅名標はどのようなものになるのでしょうか。上側も変わるとは考えにくく、下側だけホーローで新しくなるのか、それとも札幌圏などは上側も変わっていく中この駅だけは昔ながらのデザインが「保存」されるのか、気になるところです。(追記:結局何の変化もないですね)

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美瑛駅

美瑛駅。富良野線は標準デザイン、いわゆる日焼けタイプが集中導入された路線の一つで、その中でも美瑛駅2番線の駅名標と名所案内は日陰であるためか、完璧な美しい状態で残っています。日焼けタイプが今後数十年生き延びる駅もあると思うと、明暗の差が激しいですね。

北美瑛駅

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北美瑛駅

さて、北美瑛駅で下車。前々から気になっていた駅の一つです。今回の旅で降りる駅では唯一かもしれない板張りホームの駅。私、板張りにそこまでこだわりはないのですが、でもこの木の感じと、スロープの角度を時々味わいたいものです。

駅前が道路なので秘境駅感はありませんが、これぞ北海道を代表するような駅をしていますね。板張りホームの駅も本当に何もなく利用者がいない駅は残っていきませんので、これくらいが利用される、未来ある板張り駅と言えるでしょうか。

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駅名標と駅舎

もじ鉄旅行なので文字に注目しましょう。と言ってもこの駅にあるのは駅名標のみ。そのほかは一切ないですね。これまた珍しいかも。かつてはホーロー駅名標が駅舎に2枚、柱に1枚付いていたようですが、管理駅か盗り鉄かに取られました。富良野線の仮乗降場スタイルの駅は西中駅が広告塗りつぶしの際に撤去、学田も鹿討も見当たらなくなり、という残念な状況です。いや~板張り駅にホーローをつけていられる時代ではなくなってしまったんですね、もう。昔はいい時代でした。

待合室は凝った作りをしています。JR北海道だなぁという掲示物が並んでいます。指名手配犯のポスターが貼られるのはJR西日本では見ないことで、北海道独特ですが、この駅はないようです。ないほうがいいですね。

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雪に埋もれる自転車駐輪場


駅前は若干広くとられており、少し離れて自転車置き場があります。写真には写っていませんが、看板に「北海道」の表記があったと記憶しています。自治体ではなく道って珍しいですよね。そしてやけに広いです。しかし北美瑛を甘く見てはいけません。この駅、板張り駅にしては驚異の1日26人の利用があります。大都会すぎ。

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北美瑛駅前

北美瑛駅最大の謎がこの右側に見えるカーブミラー。どちらも駅のホームの方向を向いています。一体何のために??? 強いて言えば運転士の確認用に見えなくもないですが、そもそもJRが設置したとも思えません。昔の写真を見てもずっとこの向きのようです。何者??

そして左側も謎です。「北美瑛 美瑛町」の文字。スクールバスでしょうか?

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北美瑛構内 第4旭川浦河線踏切

駅の外に出てみましょう。T字路があり、踏切があります。最近は踏切めぐりという新たな趣味をする方が見られるようになりました。ここはなかなか利用が多そうな踏切です。仮乗降場スタイルの駅は駅に隣接する踏切でも構内でない場合がありますが、ここは「北美瑛構内」なんですね。

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浦河?日高線

銘板が錆び錆び。そして手書き??なんだこれ。警報機はまぁまぁ新しいものに更新されています。

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朗根内?

踏切を渡った先には古そうな道路標識が。美瑛。そしてどこだこれ。鉄道では聞きなれない地名です。

さて、まもなく美瑛行きの列車が来ます。ここからは富良野線の線路が望め、雪もかなりしっかりと固まっているためいい写真が撮れそうです。雪山に足をかけて写真撮影。でも仕上がりはうーん。

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THE北海道ですね

駅ホームに停まるオーソドックスな写真だけあげておきます。ラベンダーが来ました。もえぎは新鮮でいいけど、でも富良野線はやっぱりラベンダーですね。なお乗車する分には驚くほど変わらないというのが、また面白いところです。片や昔は倶知安にいたのにね。

さて、無人駅訪問というのは時間の過ごし方にいまいち困るところがあるのですが、夏はホームに座って、冬は待合室で温まって、何もないゆっくりした時間を過ごせればそれでいいかなとも思いますね。夏とか、駅名標を目の前に見上げて眺める時間は、至福の時です。

 

北美瑛→旭川

美瑛からほどなく折り返してきた列車に乗ります。帰るときは意外とあっという間だったりしますよね。

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西神楽駅

西神楽駅。私は枠も板もまだまだきれいだった頃を知っているので、この「放置」されたような雰囲気は残念だなぁと。せっかくの富良野線なのになぁ。

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次は 旭 川 です

さて、列車は旭川近郊の都市圏に入り、神楽岡を過ぎるとすぐに旭川の街へ。キハ150の旅はここまでです。キハ150にキハ40の旅情はあまりありませんが、キハ150特有の旅情というのがちゃんとあるような気がします。H100もそれに続いてゆくことを願いたいですね(旅情というのは自分が感じるものなので、H00でも旅情を感じられる自分になっていきたいですねということ)

さて、n度目の旭川。降りるとすぐに富良野行きが出発していき、富良野線の大都会さを改めて感じます。座席が埋まるほど乗ってますからね。すごいわ。

 

旭川駅

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マイタウン列車きたみ マイタウン列車なよろ

きたみもなよろもマイタウン列車のノリですよね。生き残りの2つが並びました。

旭川ではまず食料を調達します。東口から出たのでセブンイレブン。西日本も北海道もセブンイレブン化が著しい世の中です。

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旭川駅立売商会

そういえばなんですが、旭川駅には立売商会があります。この旅で初めて営業中です。駅弁が売っているのは想像できますが、中に入ってみると、ん?駅そばがある??

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座っていただきます

かけうどん380円。今や道北唯一の駅そばかもしれません。幌加内そば。美味しくいただきました。一味がちゃんとついてきて、北海道だなぁと思います。幌加内もずっと行ってみたい場所ですが、町歩きをするのは夏がいいかなぁ・・・

さて、それでは座席を確保しなければなりません。ホームへ。これにて旭川とはおさらばでしょうか。ありがとう旭川。また来ます。

 

旭川生田原

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特別快速きたみのサボ

さて、乗車するのは特別快速きたみ号。JRが高速バスに対抗して運行させたところ奇跡的な?成功をした列車で、現在も札幌〜北見間の輸送の一端を担う列車です。初乗車。サボは見出ゴ系のフォントかと思っていましたが、まさかのゴナの登場です。若干字形が歪んでいるのが違和感。偽ゴナなんでしょうかね。

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上川駅

寝ていました。起きると上川でした。え〜〜この特別快速で唯一駅を通過しまくる当麻〜上川間を台無しにしましたね。しかも、車内放送の録音に失敗していました!!!これは再履修だわ。快速狩勝を含め、私は快速列車に縁がないなぁ。

上川駅、駅名標照明が点灯しています!!旭川特有のLEDタイプ。温かい雰囲気に欠けるのでちょっと残念でもあるのですが、それでも駅名標照明の今の姿です。

上川からは峠越え。一日2往復の貴重な区間ではありますが、昨日普通列車と特急列車で1往復したので新鮮味はありません。ちょっとこういう面で、この旅程は失敗しているような気がします。

そして車内はとても気温が高く、雪が降りしきる中では窓も開けられず、ちょっと快適ではありません。54の簡リク座席も変なベコベコがあり、不良品を引いたようです。ちょっとしんどい時間が続きます。その中でも天幕駅の跡を探したり、信号場を見送っていくのは楽しいですね。

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遠軽駅

遠軽駅で方向転換。ここからは遠軽・北見の通学圏に入る雰囲気で、学生がたくさん乗り込みます。今見ると光る「ワンマン」が美しいですね。アップで撮っておけば良かったです。放送のセットし直しのため、業務放送が。以前と内容が変わっています。H100に合わせたのでしょうか。

 

生田原

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生田原

さて、夜の駅巡りです。すでにこんな暗闇の中降りるのは気が重いですが、生田原駅で初下車。おお!ちょっと光ってるぞ!と喜ぶ間もなく列車は発車です。毎度毎度この時間は忙しいですね。フリーきっぷは風に飛ばされないようしまわないといけないし。

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生田原駅車内の掲示

雪も強いので、一旦駅の中に入りましょう。暗いオレンジ色の照明となっている生田原駅。生田原図書館が併設されていて、この微妙な立ち位置の掲示があります。

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禁煙

個人的に面白かったのはこの掲示です。無印良品かというデザイン。都会の駅によくある「禁煙」ステッカーが見本として掲示されているようなこのポスター。駅構内が全面禁煙になる前のデザインですね。今回の旅で意外にも旭川駅もこのデザインであることを発見し、古めかしい配色の割には意外と最近まで使われてきたようです。

それにしても、こういう駅のマナーポスターで733系の顔を見ると複雑ですね。とんでもなく遠くへ来て、札幌とは無縁の世界線に来ているつもりでも、あぁ札幌とつながっているのかと我に帰る瞬間があります。悪く言えば旅情がなくなります。同じことがH100の「東日本チャイム」とかにも言えるんですけど、こういうのどうにかしたいですね。

さて、雪対策を整えて、改めてホームへ出てみましょう。

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駅舎側・遠軽

はい。生田原駅の駅名標は、標準デザイン→金華廃止によりステッカー→旭川支社太字→生野廃止前に現デザインという、めまぐるしい歴史をたどっています。なんか駅名標照明は前々からこの状態が続いていて、ここもこうです。最近知ったのですが、この切れかかった状態はかなり長期間続くことがあるようです。これで一番怖いのが、蛍光灯交換ではなく丸ごと撤去とか、そういう方向になること。LEDでもいいからなんとかいれていただきたいですねぇ・・・(追記:生田原駅の駅名標照明は、2番線(駅舎と反対側のホーム)にあるものは2023年2月時点で撤去されました。なお、同時期に283系導入に伴うホームのかさ上げと、1番線側へ柵の設置が行われています。1番線はその後も照明が残っているようです)

 

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駅舎側・網走方!!!!!

おおおおお!点灯していました!!! 100点満点で完璧。いや〜こういうのを見に来たんですよ。いや〜いいね(語彙力)

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最高ですね

もはや説明不要。残してくれてありがとうございますありがとうございますありがとうございます

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バックがまた北海道。

この駅、駅前のオレンジ色照明がなかなか強めで、それがまた北海道らしくて良かったです。駅名標の後ろっていうのは何もないことが多く、その方がよく見える場合もあるんですが、これはこれで楽しい撮影になりました。もうこの駅名標一つで15枚以上写真撮ってますからね。そんな人全国に15人もいないような気がします。

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背中

(ここだけちょっと時系列ずれます)

さて、では裏側も見てみましょう。看板趣味をやっていると分かりますが、看板観察は裏側を忘れずに見ることが肝です。まぁ、今回は特記することがないのですが。う〜んでも光ってるのが見えますね。いいですよこれ。ここに列車が入ってくる姿を撮りたいですね。

 

さて、それでは反対側ホームも見てみましょう。

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傾き加減が難しい

こういう写真、どういう傾き加減が正しいのかずっとよくわからずにいます。どうとっても歪んでいるように感じますよね。それはまぁレンズが歪んでいて、それに慣れてないからあんんですけど、いっつも気になります。画像編集ソフトで角度補正してもイマイチ納得がいきませんし。

雪が降っています。そして蛍光灯が切れかけです。はい。

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生野駅の痕

ちょっと前まで隣には生野という廃バスの駅がありました。・・・って、廃バス撤去はかなり前の話になるんですね。私の駅巡り趣味、生野駅の廃バスを知った時がかなり衝撃的で、一体どういうものだったのだろう、というのがかなり原動力になっています。本当に昔から気になる駅です。訪問できずに廃止されてしまいましたが。

さて、これは向かい側ホーム遠軽寄りの駅名標ですが、何やら「やすくに」のところだけ透明のテープのようなものが貼ってあります。ですが、そこに「やすくに」の文字が書いてある気はしませんし「いくの」が隠れている気配もありません。これはいったい。さらに謎なのが、このテープのようなものが見当たらない板もあるのです。この駅の元駅名標は生野廃止前に交換され、一時期「いくの」という表記をしたこともありますが、一体何がどうなったのか、ちょっと解明できませんでした。この透明シールの意味は。謎が深いです。

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もうすぐ列車がやってくる。

ウーンウーンと低い警報機が鳴り、列車の到着を知らせます。サッポロビールがないホーローが、色々な意味で一つの時代です。でも恐れていたような大量撤去がなくて本当に良かったです。可笑しいほど大量にある駅も基本的に大量に維持してくれています。その中でなんで西中が全てなくなったりしたのかは疑問であり、残念ですね。

やってきたキハ40に、1駅だけ乗車します。車番は733。

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733

ライトがなんか変です。いったん消灯してから減光になったんでしたっけ。さて隣の安国で下車。毎回言ってる気がしますが、カメラを構えないのはもったい無い、でも構えてもありきたりな写真しか撮れない、という微妙な時間。動画でも撮るのが正解なんでしょうかね。

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やすくに

安国駅。初下車ですね。こんなところに来るとは。そして何よりも、明るい!!!こんな明るく光っているとはねぇ。

さて、駅名標には誰の仕業か、傷がついているように見えます。そこに氷がつき、北海道の厳しい冬って感じです。

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やすくに やすくに

ホーロー駅名標がこう2枚並ぶと最強ですね。跨線橋がなんか学園都市線なので旅情は半減という感じですが、旭川支社感がある番線標と合わせて、とても北海道です。

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たぶん学園都市線

というか石北線跨線橋が「学園都市線」の駅多くありません? 釧路駅の改札口〜エスカレーターのフードや柏林台駅などもみて感じましたけど、JR北海道学園都市線のような跨線橋や屋根などを量産していた一時期があったんですね。今でこそそれなりに古く馴染んできて、黄色が入っていないので正確には学園都市線ではなくただのJR北海道カラーとも取れるんですが、私にはどうしても「ああ、学園都市線だ」となってしまいます。旅情崩壊。もう太平百合が原みたい。地元。

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旭川型LED駅名標照明と初のご対面

さて、旭川支社にはこのような特徴的なゴツい駅名標照明が設置されている駅が多くあります。ぱっと思いつく駅は新旭川、永山の一部、比布の一部、蘭留の一部、東旭川、当麻の一部、伊香牛、上川、上白滝、白滝、下白滝、丸瀬布、瀬戸瀬、安国、相内、東相内、端野、緋牛内、女満別、呼人などでしょうか。設置基準は、なんなのでしょうね、ちょっと不明なんですよ。上白滝にLED駅名標照明なんてちょっとありえないじゃないですか。廃止まで点灯していたようなんですよね。恐ろしい。

一つありうるのが、交換設備のある駅を優先的に点灯させているという可能性です。特にこの安国駅は特急オホーツクが夜間に運転停車を行う駅です。特急の利用者に現在位置を知らせるための点灯なのかもしれません。

ともかく、これが今に生きる駅名標照明・旭川版です。

率直な感想として、明るすぎる!というのがあります。LED照明あるあるですが、白い光がとても強いのですね。あまり風情を感じる暗さをしていません。その反面、駅名標はとてもしっかりと照らされており、視認性は抜群です。「駅名標照明は旅情のために灯っているんじゃないんだぞ!」と主張しているかのようです。正直なところ複雑で、駅名標照明の中では好きではない部類のこの「旭川型」ですが、今に生きる現役の駅名標照明として大事に見ていきたいと思うところです。

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明暗別れるホーム

安国駅のホームは「LED感」を強く感じる駅です。いや〜できれば水銀灯の時に訪れたかったですね。昨冬時点で留萌本線にはよく残っていたので、是非そちらにいきましょうってところです。

さて、この写真を撮っている場所もホームではあるはずなのですが、初訪問でこんなに真っ暗では何も分かりません。除雪はされており、先の方に行くと勝手踏切から駅裏の森へ伸びているように見えます。で、ほんのちょっと前までこの辺にも1枚駅名標があったらしいんです。しかし生野駅廃止に伴う交換の際に見捨てられ、枠のみになった姿が目撃されています。その痕跡をたどりたかったのですが、枠ごと撤去されてますねこれは。足元は雪で見えず、これは夏にこないとダメです。ただただ真っ暗なことはわかります。駅名標の他にも、ホームの照明も切られているんですね。今いる場所は果たしてホームなのか?よくわからなくなります。駅名標と照明が切られてもホーム短縮はされないのは謎で、勝手踏切らしきものと関係があるのでしょうか。

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東西線

駅舎に入ります。作業用電話が埋め込まれていますね。・・・ん?このスピーカー、どこかで見覚えが。・・・京都市東西線だ。六地蔵行きが、6両で参ります。ここで地元要素いらな〜〜〜〜い。駅前に出ますよ。

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バス停と郵便局

安国といえばバス停も登場する音MAD作品があります。町の重要な要素である郵便局とツーショット。車通りも少なく、静かな夜です。

ライフライン

道民の味方、セイコーマートがありました。夕食は北見でもいいかなと思っていましたが、ホットシェフもあるということで、こちらに変更。無人駅巡りで駅前にセイコーマートがあるというのもなかなか珍しいと思います。夜なのでよくわかりませんが、安国は結構大きな街なのですね。カツ丼とマカロニサラダを購入。

駅に戻ってカツ丼を食べることにします。駅の町管理部分には暖房が入っていてとても暖かかったのを覚えています。だいぶ寒かったので、救われました。

さて、食べ終わるころになると、なんかホームにディーゼル音が響いています。え、なに、もう乗る列車来た?

ホームに出ると、なるほど、特急オホーツクが列車交換を行うようです。はぁ~この時間なのか。

北斗のハイデッカーがこんなところに

跨線橋に上ってみます。暗闇の中に183系の室内がまぶしいです。撮ったときは別に何も思わなかったけど、今見るといい景色ですわ。もう183系は完全に去ってしまいましたし。

ガーラ・ガーラ

車内にはほとんど人が乗っていません。地方へ旅行すると夜の深さというのが都会とは全く異なり、この列車も周りの状況的には夜行列車とも言えそうな雰囲気をしています。

ラベンダー編成が通過

しばらくするとラベンダー編成が通過。ちょっと色を変えると281系にも見える・・・でしょうか?ラベンダーラウンジの室内灯の違いがよく分かりますね。

ラベンダー編成、この旅ではよく見かけました。ついに石北線にも新時代が来たんだなぁと。このラベンダー編成、今年3月をもってステッカー表示は姿を消し、ようやくオホーツク・大雪のLEDデータが積まれるようです。なんだったんですかね?

ほどなくして183のほうも発車し、ひと時の賑わいが終わります。183系が掲げる札幌の文字に、ここと札幌は本当につながっていて、たまたま経由地に選ばれたのだ、ということを感じます。ここで札幌の文字を見るのはなかなか不思議なことです。

キハ400 1747

さて、旅を先に進めます。北見行きワンマン列車はなんとキハ400がやってきました。サボも年季が入ったもの。完璧ですね。

宗谷線の塗装をしていながら肝心の宗谷線にはほとんど入線したことがないと思われ、何か記念列車でも走らせてくれないものかねぇとは思ってしまいます。別に特定の線区で記念列車を走らせるためにこの塗装になったわけではないんで、仕方はないんですけど。ともかく初乗車です。

車両のデザインについてご案内

車内には車両デザインを紹介する掲示があります。これもここ最近のJR北海道にはあまりなかった類の掲示で、やっといい時代が戻ってきたという気がしています。今でこそ標準色の40が減りすぎた印象がありますが、一昔前はほんと何もいなかったですもんね、釧路車の数両以外。

光る駅名標が流れてゆく

このエリアの車内からは、主要駅があるごとに光る駅名標を眺めることができます。一昔前の鉄道はどこもこうだったのでしょう。そして車両はキハ40、完璧ですね。

終着 北 見

やがて列車は北見駅に到着。駅はキハ40のアイドリング音以外、静まり返っています。まだ21時にもなっていないのに、気分的には夜行列車にでも乗っているかのようです。

きたみ

ふるさと銀河線廃止時に取り換えられたゴナ・細字の駅名標が出迎えてくれます。石北線でも貴重な電照式。ホームには最近柵が設置され、短縮されてしまいました。北見ですら短縮。さすがに見ていられない光景です。旭川支社のホーム短縮は容赦がありません。最近は283系の4両目・5両目部分のホームが、かさ上げに対応していないらしいです。いやいや。

北見駅跨線橋

主要駅としては驚異的な古さをしている北見駅跨線橋ですが、サイン類は張り替えられ、ふるさと銀河線の名残も見られなくなりました。乗車口が16番までありますが、今はもう少し減っているような気がします。どうでしょうか。

ちなみに北見駅1番線のサインは2020年2月の時点で交換。跨線橋や2番線・3番線もこの時交換されたと思います。その後、2021年2月の時点で1番線の乗車口がアルファベット式になっています。この1年のずれには改札口付近の液晶ディスプレイ導入時期と関係があると思われます。

移設された名所案内

かつて北見駅の名所案内板は、1番線の枕木方向に吊り下げられていました。それが2020年2月に「のりば2・3」の表記になり、名所案内板は壁面に移設。よく生き残りましたね。

どっちがメイン?

2010年~2011年ごろに設置された従来の発車標の左側に、乗車口案内モニターが設置。ここまで高く堂々と掲げられる駅も珍しいかもしれません。そして従来の発車標もモニターが更新され、枠がとられ、ただのテレビになりました。うーんちょっと存在感に欠けます。

待合室のモニター

北見駅、待合室にモニターってありましたっけ? もしや乗車口案内モニター設置のタイミングで増設されたりしたのでしょうか。そして枠はかつて改札口にあったものを転用したようにも見えます。昔のモニターは下部の「SHARP」と書かれていた部分がむき出しであり、その部分の処理が上の写真では異なるので何とも言えないのですが、どうなんでしょう。

JR北海道初期サイン!

北見駅の貴重なサインをあと2種類紹介して終わりましょう。これは個人的に新千歳空港デザインと呼んでいる、2色の緑色のデザイン。これの最大の特徴は、待合室のピクトグラム国鉄ピクトを模したものであることです。みどりの窓口の文字が黄緑色なのも珍しいでしょうか。フォントは新ゴですから新しめ。ちゃんと点灯していて貴重です。

みどりの窓口

これもまた不可解なサインなんですよ。「みどりの窓口」「うりば」はUD角ゴなのに、「きっぷ」だけ新ゴなんです。このようなサインは上川駅や遠軽駅などでも見られたりします。このあたり共通のミス仕様? JR北海道には、このようなフォントが異なるみどりの窓口サインが多々あり、謎が深まります。

さて、そんなこんなで1日が終わります。この後は偶然見つけたバスに乗り、当時ポテトが休止されはじめたばかりであった快活クラブに宿泊。結局ポテトはなくなってしまいましたね。