もみじの研究ノート

駅名標の奥深い世界へようこそ。

留萌線の駅名標たち 1 深川~石狩沼田間

留萌線石狩沼田~留萌間が廃止

こんにちは。再び道民となったもみじばしです。またどうぞよろしくお願いいたします。

留萌線石狩沼田~留萌間が廃止されました。私はこれまで最終日に現地を訪問するといった、本当の葬式鉄みたいなことをほとんどやってきませんでしたが、普段ほとんど行われることのない4両編成の普通気動車列車が運転されるということで、3月31日の最終日に現地に足を踏み入れました。

最終日ということでまさに鉄道オタクの大集合という雰囲気でもありましたが、惜しまれつつも役目を終える留萌線の姿、縮んでゆく鉄路の姿が印象に残りました。ローカル線の廃線というのはやはり寂しいことです。

意外と多彩!留萌線駅名標

さて、今回はそんな留萌線駅名標を、深川~増毛間全駅取り上げていけたらと思っています。今回はまだ3年残る石狩沼田駅までをご紹介。どうやらキハ150しか入線しなくなってしまったらしいこの区間。まさかの石狩沼田行きの登場ですが、近いうちに見に行きたいですね。

実は2種類ある深川駅

留萌線の起点は深川駅です。北海道のローカル線も色々ありますが、これほど大きな駅からこれほど利用の少ない路線が出ている例も珍しいです。PTC放送が入り、30分間隔で特急が行き交う起点駅からの路線が、すべて消えようとしているのです。

深川駅1番線(2018年5月)

深川駅には2023年4月現在でも電照式の駅名標が設置されています。非電照式の駅名標(通称ペラペラ)が2018年2月に岩見沢駅に登場したことを考えると、良く生き残っていますね。3年後の「きたいちやん」消去がタイミング的には怪しいでしょうか。ちなみに上の写真の後ろには国鉄時代からの「駅長事務室」の看板があり、これも貴重なものです。現在も残存していますが、照明は点灯しなくなってしまいました。

深川駅5番線(2023年3月)

5番線にもちゃんと駅名標があります。蛍光灯が2色に見えますが、カメラのシャッタースピードのせいです。肉眼では1色です。

ところでこの駅名標、「きたいちやん」が入っているものはゴナ、入っていないものは偽ゴナです。1997年に「きたいちゃん」が現行表記に変更された際、板ごと取り換えたためです。

2枚を比べてみると、ふかがわの「が」の部分が異なっていることが分かります。ちなみに深名線「まるやま」の表記がいびつである理由は、民営化初期の一時期、石北線と同様に仮乗降場がハブられていたのだと思われます。しかし「かみたどし」と書かれた駅名標の写真は見たことがありません。ちなみに現在、6番線側の駅名標は真っ白のアクリルとなっています。

深川駅国鉄時代の駅名標もネット検索ではすぐに出てこない状況で、謎が深いです。民営化直後の深名線留萌線はオタクに人気がなかったんでしょうか。

変化の激しい北一已駅

留萌線最初の駅は北一已です。独特な名前ですよね。この駅は1997年に「きたいちやん」に表記が修正された歴史を持っている駅です。

国鉄駅名標があった頃(2015年5月)

一昔前、この駅にはいろいろな看板が設置されていました。「きたいちやん」の国鉄駅名標、「きたいちやん」の現駅名標、「きたいちゃん」のホーロー、「きたいちゃん」の駅舎に掲げられた看板です。

「や」か「ゃ」か

ここから分かるのは、国鉄駅名標が作られた時代は「」の表記であり、ホーローが作られた1984年頃も「」であったらしいということ。

さらに、留萌駅に展示されていた、1954年に設置されたと思われる秩父別駅の筆文字駅名標には「」と書かれています。また、1974年に撮影された市町村名のない丸ゴシックの駅名標は「ゃ」「YAN」です。

というわけで、駅名表記に関してはいろいろと謎があります。読み方に関してはどうなんでしょうね。そもそもあのあたりは「いっちゃんちょう」と呼ばれていたという話はよく聞きます。

国鉄駅名標

国鉄時代の駅名標(2015年5月)

北一已駅の大きな特徴と言えたのが、この国鉄時代の駅名標でした。一度は降りて近くから見て見たかったものです。

国鉄駅名標は2015年頃に撤去されました。この駅は未訪問なので詳細は不明ですが、現在ではホームそのものが短縮されたようにも見えます。

駅名標

駅名標は1997年の改称時に板ごと交換されたタイプです。隣駅の表記位置が異なることが特徴で、同型タイプがあるのは秩父別駅・東相内駅のみです。駅名標の両脇がちょっと特殊ですね。

かつての駅名標は、このように鳥居型の枠に電球型の駅名標照明があるタイプでした。その後、駅名標照明が蛍光灯に交換されました。そしてここからが本題です。…写真適当ですみませんね。

北一已駅(2015年5月)

sta.nuttari.net

上の2枚を比較すると、2015年8月時点で、駅名標照明が丸みを帯びたものから四角形に近いものに交換されているように見えます。リンク先のサイトは、2015年9月時点の駅名標。やはり駅名標照明だけ交換されたようです。

そして、2015年11月時点で枠が新型に更新されました。駅名標照明は移設されたのでしょうか?? え、こんな2段階更新なんてある???

そしてこのタイミングで国鉄駅名標が撤去されたのかもしれません。ちなみにこの時期、駅舎の補修作業も行われていたようです。

駅名標照明は2018年12月ごろまで点灯する様子が確認されていましたが、2019年3月時点で台座を残して撤去されてしまいました。

そして4月時点では完全に撤去されました。

このような地方の駅において、撤去直前まで光っていたものが撤去される事例は個人的には珍しく感じます。そして、撤去まで2段階であることもおもしろいですね。いや、撤去はしてほしくないんですけど。

駅名標(2021年3月)

さらに、ホーロー駅名標が2021年11月頃に撤去されました。恵比島駅など留萌線の他駅とほぼ同じタイミングであったようです。

秩父別駅

秩父別駅(2018年4月)

秩父別駅北一已駅と共に交換された駅名標です。駅名標照明についてはかなり前から剥ぎ取られていたようですので、省略します。この駅は駅名標の位置が「かつて大きかった駅あるある」である、列車の停まらないホーム端に設置されていました。ホームのかなり端に1枚あるのみで、列車内からの撮影は難しかったことが思い出されます。

さて、この駅名標ですが、2020年〜2021年の冬季シーズンに、思わぬことになります。旭川支社が進めるホームの使用停止・短縮の対象となり、秩父別駅も留萌方の一部に柵が設けられ、立ち入りができなくなりました。その際駅名標は取り残され、駅名標を正面から眺めることができなくなってしまったのです。この現象、あいの風とやま鉄道や一部のJR西日本の駅などでも見られますが、北海道内では異例のことです。他には函館くらいでしょうか。

そんな駅名標でしたが、2022年8月時点で駅舎の隣に移設されました。枠や板は一切更新せずそのまま移設されたのが面白いところです。雪国らしく地面深くに設置されていたそうで、なかなか大変そうです。

主張の激しいホーロー駅名標

この秩父別駅、かつては駅舎におびただしい数の駅名標が設置されている駅として有名でした。上の画像では8枚ほど確認できますが、近年は4枚ほどに減ってしまったようです。それでも多いんですけどね。

 

板張りホームの北秩父別駅

初期タイプ特有の点線が浮く(2021年3月)

この記事を見るみなさんは、正面からの写真はもう見飽きていると思いますので、別角度からの写真を積極的に貼っておくことにします。

最近駅舎が傾き撤去されてしまった北秩父別駅。今や貴重な板張りホーム駅ですが、深川留萌道がなければなぁという感じです。この地域の交通手段の変化を象徴している駅ではあります。駅名標はゴナの標準的なもの。枠は白い塗装がはがれたものです。深名線の板張りホーム駅の駅名標が今でも残っていればこんな感じだったのでしょう。

仮乗降場時代の駅名標(2021年3月)

この駅には仮乗降場開業時からと思われる漢字主体の駅名標がそのまま残されているのが特徴でした。地元住民が作成したのでしょうか。かなりフリーダムなレイアウトです。しっかりと打ち付けられており、剥がすのが大変だったのかもしれません。何とも味のある看板でしたが、駅舎撤去とともにどこかへいってしまったようです。

謎の使用停止ホーム 石狩沼田駅

新たに始発・終着駅となった石狩沼田駅駅名標は2枚、駅舎出入口の上に掲げられたものと使用停止中のホームにあるものです。

石狩沼田駅(2021年3月)

この駅舎取り付けの駅名標ですが、電照式であってもいいはずです。・・・が、旭川支社管内では音威子府駅国鉄時代の美深駅など、ただの板を掲げる駅も目立ちます。留萌駅もその仲間ですし、標準デザインを壁に貼り付ける幌延駅や江部乙駅も仲間でしょうか。士別駅・豊富駅などでは電照式が貼り付けてありますけどね。壁面の駅名標がただの板なのはちょっと物足りなさも感じます。

タイプとしては標準的なゴナタイプ。屋根で守られているおかげで状態も良好です、が、後述のように板が打ち付けられてしまいましたし、廃止後どのように保存されるかは不透明です。

石狩沼田〜留萌間廃止後、下半分に宗谷線のような板が打ち付けられました。これは余命3年であることを考えたのか、今までにない簡易的な修正方法で、フォントやレイアウトは旭川支社では珍しい新ゴBの標準的なものです。と思いきや、ハイフンの後のローマ字が大文字になっていませんね。そこだけは旧デザインを引き継いだんですね。

謎の深い使用停止ホームの駅名標

使用停止されたホームの駅名標(2015年5月)

この駅には駅舎の向かい側に留萌線最大の謎と言っていい駅名標がありました。1994年ごろに停止された2番線・3番線側に駅名標、そして名所案内がずっと残っていたのです。で、残っているだけなら栗丘とかと同じか?となるんですけど。

なんと2018年6月時点で枠が更新されたのです。一体なぜ使用停止されたホームの枠を更新するのでしょう??? 訳のわからない話です。駅名標的にはこのホームは生きているようです。

その後、この駅名標は2023年3月31日まで残り続けました。廃止後果たしてどのような修正が行われるか、注目していました。

が、あっけなく撤去されました。この5年で扱いがまるっきり変わってしまったようで、残念なことです。こういうのを見ていると、JR北海道駅名標が現在進行形で衰退していくのを感じてしまいます。全国的にもですけどね。

ところでこの駅名標、3番線側に駅名の表記があるのかどうかも気になります。誰かドローンでも飛ばして確認してほしかったですね? もちろん許可取って。

なお、このように使用停止されたホームに駅名標が残っている駅は、他には栗丘・新夕張厚床などが挙げられます。特に厚床は使用停止後にまるごと交換されるという石狩沼田以上に謎の駅です。さらに留萌・かつての庶路・十勝清水、使用停止された部分に駅名標が取り残された秩父別・栗沢も見た目的には同じような感じでしょうか。

さて、この区間だけでも盛りだくさんな内容となりました。あまりに短くなってしまった留萌線ですが、駅名標に注目して訪れてみてはいかがでしょうか。次回からは廃止区間駅名標に迫っていきたいと思います。

似ているようで違う、富良野線の新しい駅名標

富良野線は標準デザインが多い路線

ラベンダー色のキハ150が似合う富良野線

富良野線旭川支社エリア内を走る路線です。ラベンダー色で走り続けてきたキハ150はいつまで見られるでしょうか。富良野線といえばこれ。独自デザインの後継車は現れなさそうで、寂しくなります。

さて、今回取り上げるのは富良野線駅名標について。独自デザインの多い旭川支社エリアの中では、最も「標準デザイン*1」の駅名標が多い路線です。これは交換された時期が関係しているはずで、次に多い石北線、宗谷南線の駅も同時期に交換されたのだと思います。おそらくは2008年〜2009年ごろに集中的に交換されたのでしょう。

富良野線で標準デザインが設置されているorいた駅をリストアップすると、次のようになります。

神楽岡緑が丘西御料西瑞穂西神楽・西聖和・千代ケ岡・北美瑛・美瑛美馬牛上富良野・西中・ラベンダー畑・富良野・鹿討・学田・富良野

はい。要は主要な駅+小さな駅でも乗降客数のある程度多い駅は全駅標準デザインとなっています。宗谷線石北線と比較すると、単純に「駅名標を取り替えるべき乗降客数の多い駅の比率が多い」とも言えそうです。

 

日焼け

西神楽駅(2022年2月)

標準デザインといえば、駅名標の日焼けです。

このような感じで日焼けしている駅が連続しています。旧型・ゴナタイプの西聖和と比べると一目瞭然です。

実は日焼けで薄くなった駅名標はこの数年でだいぶ交換が進んでおり、函館支社・本社は標準デザインに、釧路支社は標準デザイン、またはイワタ新ゴシックタイプに、旭川支社は旭川支社オリジナルデザインに、かなりの数が交換されました。そんな中、富良野線は2022年7月ごろまで、日焼けした駅名標が何駅も続く、最後の路線となっていたのです。

 

ひらがなが大きい?

最初に変化に気づいた駅は美瑛です。なんだか不自然にひらがなが大きくなっており、んん?となりました。

これを見て連想する駅は妹背牛です。

 

妹背牛駅駅名標

函館本線妹背牛駅では、2022年4月28日より町の観光誘致施策として、新たな駅名案内板が設置されました。町が駅にこのような看板を設置することは、一部駅の名所案内板を除いて見られなかったことで、とてもユニークなものです。元は高校生の提案*2、町と旭川支社の協議による設置だそうで、看板の片方にはまさかの「佐野書体」が採用されるという、なかなかアツいデザインとなっています。

しかし、この駅名標の投稿とともに「元の駅名標が色あせている」ことに気づく方がかなり目立ちました。

さすがに認識していたのか、6月27日時点で従来の駅名標も交換されました。ここ数年の旭川支社としては非常に珍しい、標準デザインです。しかしこの時、「なんかひらがなデカくないか?」と気づいたのです。よく見ると英語表記の大きさがちょっと変わっていたり、従来のデータをそのまま流用したわけではなさそうなのです。

で、今回交換された美瑛駅も同じく、ひらがながデカいのです。

 

隣の駅でも

お隣美馬牛駅です。ここでもなんだか文字の配置に違和感があります。駅ナンバリングの数字がデカくなったり、ひらがな〜漢字間と漢字〜アルファベット間の間隔が揃っていません。いびつです。妹背牛と合わせて、新種シリーズの誕生が確定的になりました。

 

「にしごりょう」の文字間隔

他の駅も確認してみると、神楽岡駅は不明ですが(追記:更新されていました)、緑が丘では更新されています。2014年に撮影された写真を引用していますが、10年も経っていないのに驚くべき変化です。

新しいものは、一見なんの変哲も無い標準デザインですが、「にしごりょう」の部分を新旧比較してみると、新しいものは字間がわずかに詰められていることが分かります。

 

ここは同じ?

西御料駅です。この駅の駅名標は面白い歴史があって、元々はローカル線利便性向上の象徴である「ロダンEB」タイプの駅名標があった駅ですが、周辺の駅と合わせて交換されています。しかし、枠については塗り替えのみで、交換されているようには見えません。にもかかわらず四隅に不審な穴が空いているのです。

しかもしかも、その穴の位置が、ホーム移転前に設置されていた3代前の駅名標の枠*3の位置に類似しているのです。この穴、一体何者?

さてさて、その西御料駅も駅名標が交換され、この穴の謎は闇に包まれました。しかし、デザインについては目を凝らしても前のデザインと変更点は見つけられません。

 

gの処理

枠とは対照的なピカピカの駅名標が眩しい西神楽駅。この駅名標も、昔のものは「g」が上側に飛び出ていましたが、新しいタイプは飛び出ないように処理されています。

 

更新されたかどうか不明

上富良野駅の駅名標は元々日焼けがなく、とても美しいことが特徴です。今回、わずかに表面が青みがかっているような気はしますが、更新されたのかされていないのか、全くわかりません。おそらく更新されてはいないと思います。

ちなみに上富良野駅には、特殊な枠に囲まれ、文字サイズや全体が一般的なものより一回り小さい、ここだけの駅名標が設置されています。枠のサイズが小さいのでしょうか。この駅降りたことがないので詳細は不明です。あとは「本場の味サッポロビール」が地方で唯一残っている駅ですね。

 

隣駅表記がちょっと変わった?

富良野駅です。ここも一見なんともないように見えますが、隣駅のひらがなとアルファベットの感覚がやや詰まったように見えます。ひらがなが大きくなったのでしょうか。ちょっと違和感を感じますね。

 

まとめ

さて、富良野線駅名標更新状況を見てきました。神楽岡・西瑞穂・千代ケ岡の更新状況が不明ですが、この3駅が更新されたとすると、富良野線内の日焼け駅名標は消滅したこととなります。3駅の中では一番マシな西瑞穂が更新されているかが個人的な注目ポイントです。(追記:神楽岡・西瑞穂・千代ヶ岡のほか、西聖和・北美瑛でも更新されていました)

日焼けがわずかに進み始めた頃(美馬牛駅 2015年1月)

ちなみにこの頃は日焼けが原因だ!と明確に特定することはできなかった時期だと記憶しています。塗り替えられた駅名標照明も徐々に錆が目立つようになってきた頃です。

もはや驚くこともなくなった日焼け(千代ケ岡駅 2022年2月)

なお新しい駅名標についてですが、日高線浜厚真駅ですでに日焼けしかけているのが確認されており、全道で浜厚真と同じ制作会社・制作方法で作られているとすると、あまり長持ちすることが期待できません。同じことを繰り返す可能性も否定できません。うーん・・・

デザイン・レイアウトは、緑が丘・西神楽は「細かい改良がなされている」と言うことができますが、美瑛・美馬牛のようなタイプは文字間隔がバラバラであるなどの粗さが目立ちます。本社管内でも豊沼のような「変な標準デザイン」が登場しており、どうしたものかといった感じです。分類するにしても難しいですね。室蘭線大岸〜黄金間のタイプとかはそれなりに統一されているんで、サクッと分類できるんですけど。

同じようで違う標準デザインの駅名標に、これからも注目です。

*1:私の独自の分類です。詳しくはこちら

*2:【観光開発講座】妹背牛駅に新たな駅名看板設置立命館慶祥中学校・高等学校、2022年8月22日閲覧。

*3:富良野線・西御料駅」さいきの駅舎訪問、2022年8月22日閲覧。

737系のあれこれを予想する!

お久しぶりです。昨日、通勤電車では10年ぶりの新型車両「737系」の詳細が発表されました。新型車両ってやっぱりワクワクしますね。昨日は半日ずっとこの車両のあれこれを考えていました。その結果、一つの記事にできるくらいツッコミどころがあるのでは?と思ったので、久々にブログを書きます。全て個人の感想・予想ですので、あまり鵜呑みにはせずにお楽しみください。

737系「通勤形」交流電車

737系電車(JR北海道 プレスリリースより)

 

まず押さえておきたいのは、この車両は通勤形電車であるということです。昨日はイラストにばかり気を取られ、すっかり忘れていました。ほう、室蘭線にも通勤電車が入るんですね。ロングシート化は時代の流れだと思いますが、通勤と言われると少々違和感を感じたりもします。いやもちろん通勤通学主体のエリアですけど。

エクステリアデザイン

プレスリリースではデザインを一番上に持ってきています。これはH100形の時とは異なりますが、733系「はこだてライナー」のプレスと同一です。

前面

はい、問題の前面です。

第一印象でH100のコピーか、となりましたが、よく見ると下部のライトがH100にはない「顔」を作り出しています。731系からの配置を継承したようにも見えつつ、211系にも似ている、古めかしくもある顔。そしてH100とは異なり拡幅車体であることも分かります。そして上部がやや傾いていることも分かります。

前面については様々な方が様々な議論をしていますが、私としての考えは「上半分は普通の顔なのに、下部のライトの位置とH100譲りの塗装が雰囲気を壊している」と言ったところでしょうか。

まずはライト。ライトっていうのは鉄道車両の顔を形作るものなんですよ。これはイラストなんで、実際眩しく光った時にどう見えるのかは実車が来るまでわかりません。それにしてもなんか微妙な位置に感じてしまいます。もうちょっと上下に動かしてみたいところです。

そして塗装です。驚くほど真っ黒。そして261系もそうですが、黄色を入れるのは宿命なんでしょうかね。このままだと2024年度のAP編成の新車にも黄色が入りそうな予感が。シカも警戒してくれるんでしょうか(適当)

別に黄色を入れるだけならいいんですけど、一番問題なのは側面の塗装と全く一貫性がないことです。黄色と緑色はどちらかと言えば寒色系。そしてビビットなカラーです。ところが側面は淡く優しい暖色系。前面と後面で「別モノ」なんですよね。まさにH100の前面をとってつけたような感じ。実車を見れば慣れるんだと思いますけど、今は違和感がありすぎます。

そして、前面塗装の謎のカーブ。他の要素がほぼ直線で統一されている中、曲線なのはここだけです。塗装も直線で揃えたほうが絶対に自然な気がしています。

最後に、白い「フチ」がないこと。鉄道車両の前面を黒く塗る文化は201系から始まったとされますが、どんな車両を見ても、ほぼ全て「周りを白色などで取り囲んでいる」ことが分かります。H100形もそうです。しかしこの737形にはそのフチが見当たりません。本当に前面真っ黒なのです。これが違和感の最大の原因ではないかと感じます。

いやぁ〜慣れない顔です。

側面

「優しさが感じられ、親しみやすく明るく若々しいイメージ」とあります。個人的にJR北海道がこのようなことを言うのは珍しく感じます。というのも、721系・731系共に座席を真っ赤にしたりドアを真っ黄色にしたりと、奇抜なデザインが多かったからです。近年のはまなす編成・ラベンダー編成もそうで、JR北海道ビビットなカラーが好きなんですよ。今回淡いピンク色を採用したの、良い意味でJR北海道ではないです。

さて、室蘭線沿線には特に桜の名所がないのに「さくらいろ」が突然登場していることには違和感がありますが、個人的には711系「赤電」の息吹を感じています。色合いは全然違いますが、711系だってJR化前後で色合い変わってますしね。731系以降途絶えていた「電車は赤」という北海道の塗装スタイルが、ここにきて復活したと喜ばしく思っています。

ちなみにこの塗装、側面のアルミ車体の汚れ防止なのでは、との予測も。735系の側面にそこまで汚れはなく、むしろ窓の汚ればかりが印象に残っていますが、確かにそうなのかもしれません。何れにせよ、735系の殺風景な側面がそのままにならず良かったと思います。それにしてもアルミ車って帯を貼れないんですかね?

インテリアデザイン

個人的にインテリアデザインはとても気に入っています。ほぼ全てが北海道オリジナルスタイルになりそうで、大変素晴らしい。一番の理想はこれに転換クロスシートがつくことなんですが、つきませんでしたはい。では、インテリアについて詳しく見ていきます。

ドア

さて、まずはドアから行きましょう。ドアの詳しいサイズは分かりませんが、735系と同様の大型のドアとなるようです。通勤電車って感じですね。しかし一部の間で予測されていた3ドアではなく、2ドアです。これは札幌圏には頻繁に入らないことを示しています。711系を3ドア化するような札幌圏です。今でも利用者数は微増であり、2ドアは入れられないでしょう。また、エアカーテンがないことから、半自動扱いを前提とした構造と言えます。

ドアのガラスの支えは、黒一色で描かれています。735系のものをそのまま持って来る感じでしょうか。733ベースだと思っていたので、ちょっと意外です。ドアレールは2つ。開閉時に点滅するであろうランプが追加されています。

さて、問題はドアチャイムです。頼むから北海道オリジナルであってくれよと思います。個人的にこの車両の評価はドアチャイムにかかっていると言っても過言ではありません。

座席

あまりにも長いオールロングシートが採用されています。40-330って言われてますが、ここまで長い仕切りなしのロングシートって全国でもそうそうないのでは。735系とは異なり、733系から続く片持ち式ですね。座席モケットがオリジナルになるとは思いませんでした。北海道内に咲く色とりどりの花をイメージしているとのこと。プレスリリースで座席の柄を掲載するなんて、とても気合が入っています。

袖仕切りは形状が変わりました。733系3000番台から採用されているカーブした形。そしてガラス部分が下方向に延長されています。流石に下すぎでは?感がありますが、どうなるでしょうか。

さて、旅行者にとっては、オールロングである以上、ロングシートの快適性にかかってきます。しかし、なんとも言えない薄っぺらさ。そして背もたれと座面の間に謎の切れ込みが入っている、何処かで見たような見たことないようなタイプ。東タイプではなさそうです。個人的には、東京メトロ18000系?京都市20系?を思わせる作りをしています。

いや〜地下鉄タイプになったら悲惨な気がしますよ。あれはあれで悪くはないですが、長距離にはどう考えても適していないように思います。おとなしく東タイプを入れてくれたほうがマシレベル。座席は最大の不安要素です。

フリースペース

この形式の大きな特徴でもあるフリースペースを見ていきましょう。車両中央部の「3ドア」部分に配置されています。このフリースペースの位置、かつては車両の端に追いやられていたものが車両の中心に来ることは、時代の変化を象徴している感じがします。座席間の仕切りはドア付近と同じ大型のものです。同じものを使用してコストを抑えたいのでしょう。

しかしこのフリースペース、手すりが設置されている以外に工夫は感じられません。ツッコミどころは、つり革がオレンジであること。え、これ、日本一高い位置にあるオレンジ色のつり革なのでは?という高さです。

個人的には、この部分に補助椅子を設置したり、143にあったようなクッションを設置したり、フリーなスペースならではの工夫をして欲しかったと思うところです。車いすスペースへの補助椅子、721系5000番台くらいの時期にはあったんですけどね。

そして、このスペースの向かい側は乗客の目線的にもクロスシートがよかったのでは?と思わないでもありません。もっとも、それをするとスーパーロングシートは消えてしまうわけで、とんでもなく座り心地のいいボックスシートが設置されない限り、オールロングの方が話題性はあったかもしれません。

さてだんだんとマニアックな部類に入っていきます。窓について。固定窓と開閉式窓の2種類あり、開閉式窓に関しては新型コロナウイルスの経験がなければ設けられなかっただろう、という見た目をしています。

面白いのが窓枠で、固定窓は735系のコピペ、開閉式窓はH100形のコピペという雰囲気をしているのです。前者は角が丸く、後者は角が角ばっていて、これは個人的に笑える要素です。が、角くらい統一させてくれ? 今後733系の後継車両もこうなるのでしょうか・・・ なお開閉式の窓は札幌市電A1200形並みに小さく、緊急時以外にほぼ意味を持たないでしょう。

つり革

つり革についてです。今回どちらかというと731系と似たタイプになりました。そして721系5000番台のように、ドア付近も棒の高さが同一です。結果として、三角型としては初めて、長さがとても長いタイプのつり革が並ぶことになりました。

注目したいのは枕木方向に並ぶつり革です。よく見るとかなり多いです。2個×10セット以上並んでません?? H100形と比較すると異様な数並んでいることが分かります。流石にそんなに要るか??って感じではありますが、「通勤形電車」要素の一つなんでしょう。

そして先ほども言った通り、フリースペース部分もつり革がオレンジ色となっています。高さがこれほど違うオレンジのつり革が並ぶ光景は、全国でも珍しいと思います。(ドア付近も携帯電話電源OFFエリアとなっていない限り)

照明

LEDであることは当たり前ですね。それより注目したいのは、733系等と比べて、照明の間隔があらかじめ間引かれているということです。同時に、北海道のロングシート車両で全ての照明が点灯する車両は未だにキハ201系のみであり、貴重なことです。

トイレ

トイレはまさかの735系タイプです。え、それ採用可能なの??って感じがしますね。だったらH100もそうしてくれよ・・・って感じです。トイレ内部については資料がありませんので、実車のお楽しみです。

ちなみに、トイレがある側・ない側で等しく幅が取られていますね。731系最終編成のようにドア位置の差はありません。

車内表示器

・・・見当たりません。運賃表示器も見当たりません。さすがに前後に1つずつ、H100と同じタイプであろう運賃表示器がつくのでしょうけど、ちょっとそれでは足りない感があります。少なくとも、ドア上にLED表示器がない時点で、札幌圏への日常的な乗り入れは考えてなさそうに見えます。

スピーカー

音鉄ならお馴染み、スピーカーチェックです。なんとなんと!網棚横に設置されているではありませんか!!!!!

近年このタイプで記憶に新しいのは、315系です。北海道なら281系ですね。まさか北海道に網棚横スピーカーが復活するとは、夢にも思っていませんでした。マジかよ。イメージ通りになってくれるとありがたいですね。

貫通扉

車両間の貫通扉は、変わらぬ国鉄スタイルが描かれています。なお、取っ手部分は一本の線が描かれていますが、どうなるでしょうか。かつて733系ではただの握り棒が採用されましたが、硬すぎたためか、3000番台ではレバータイプに戻されたことがあります。ワンマン運転時は必ず通る必要があるこの貫通路、今回どうなるのか注目です。

あと、編成間の貫通扉で怪しい点があるんですけど、これ、735系みたいに一段段差ができません?? 図面見てて、どうもスロープのような気がしないんですよね。737系、他形式との併結は不可能のようですが、乗務員室の扉は明らかに従来の高さです。この点は謎です。4両編成の場合貫通路を必ず通る必要性はありませんが、段差があるのは危険では。

号車表記

イメージ3に、貫通扉の上に号車表記が確認できます。①という見たことのない表記になっていますが、ステッカー等で何かしらの表記があるということなのでしょうか。

となると、4両編成・6両編成の場合はどうなるのでしょうか。そもそも4両での定期的な運転は想定していないのでしょうか。

なお、号車サボのサボ受けはないのでしょう。後述しますが、この形式にはこれまで北海道の車両に受け継がれてきたサボ受けの類が全滅しています。

 

改めて外を見てみる

室内を詳しく見てきたところで、もう一度外を見てみましょう。

行先表示

白色の表示となっていますね。フルカラーでしょうか。前面には「普通」側面は「普通 札幌」でしょうか。733系の表示とあまり変わらないように見えます。

本当に札幌に行くのかは置いておいて、問題は「ワンマン」をどう表示するのかについてです。決して広くはないと思われる前面に「ワンマン普通」と表示することはできるのか。H100のように2段で詰めれば可能でしょうかね。

そして、快速等を表示する機会はあるのか。うーんしばらくないでしょう。

号車表示

先ほどちらっと触れましたが、この車両、サボ受けがどこにも見当たらないんです。これまで脈々と受け継がれてきたサボ受けが、ついに消滅しています。H100の試作車では全て残っていたのに、消えるのはあっという間ですね。とても残念です。

車番表記

クモハ737-0?の表記が見えますが、ちゃんと国鉄書体ですね。少々サイズが小さいようにも見えますが、あくまでイラストなので、733系などと同じ大きさで描かれることでしょう。楽しみです。

車両の運用

朝夕の回送

最後に車両の運用について。2023年春より室蘭線(苫小牧〜室蘭間)で運用予定とされています。気になることは「手稲〜苫小牧間」での運用について触れられていないことです。

現在、キハ143形による札幌圏の運用は朝夕ともに残っていますが、これは3方向で唯一です。小樽・岩見沢からの運用は回送化されています。

特に夜など、2両編成だからといって混雑するわけでもないのに回送化された背景には、大雪などによる遅延を防止するためといった背景があるものと思われますが、苫小牧からの運用は謎に旅客扱いが続いています。

この理由を私は、室蘭線室蘭〜苫小牧間は雪による遅れが少ないこと、そして「もうすぐ札幌圏にも対応した電車が投入されるため、そのつなぎとして両方残している」のだと考えていましたが、ちょっとその目論見が崩れています。今まで見てきた通り、この車両の設備は、札幌圏には対応していない点が多々あるのです。

というわけで、朝夕の回送が残るかどうかは、個人的にはちょっと怪しく見ています。

なお残った場合、札幌駅では久々の「普通 2ドア乗車口3〜4」の手稲行きが見られるなど、期待できる要素が増えます。楽しみですね。

札幌圏の運用

737系、個人的にももっと札幌圏での運用にバンバン入るような仕様をしているものだと思っていました。しかし、2ドアな時点で札幌圏には入らないでしょうし、エアカーテン、LED表示器といった設備がありません。あるのはロングシートとつり革くらいです。この点はちょっと予想外です。

岩見沢旭川

個人的にこっちが先か、または同時かと考えていました。ちょっと意外ですが、キハ143形の置き換えを優先せざるを得ないのでしょう。乗ってて正直そんな感じがします。

しかし、岩見沢旭川間くらいクロスシートで導入してくれよ・・・と思うところです。あの区間、そして苫小牧〜室蘭間もそうかもしれませんが、乗客の平均乗車時間は長いはずです。しっかりと調査した上で、長時間乗車にも快適な座席設備をしておいてほしいと思います。まぁ特急誘導したいかもしれませんけど、普通列車も快適でないと、移動手段として徐々に選ばれなくなってしまうのではないかと思っています。

こちらの区間にはちょっと変更を加えた仕様で投入されることを期待しています。

まとめ

全体としては側面と内装に期待する車両です。なんだかんだ言って、北海道オリジナルの設備が盛りだくさんで嬉しいですね。オリジナルだからこそツッコミどころもたくさん生まれるのです。しかし前面は今の所慣れません。実車がカッコよければいいんですけど。

さて、実車がまだ出ていない今だからこそ言えるあれこれを書いてきましたが、どうなるでしょうか。とても楽しみです。鉄道趣味の醍醐味の一つは、この楽しみにしている期間だと思います。

もじ鉄が旅する北海道 1 札幌→富良野 〜駅名標が続々更新!根室線の旅〜

今回は旅行のある1日を「もじ鉄」の視点に特化して振り返ります。「もじ鉄」の視点にこだわった旅行記なんて今までないのでは!?はわかりませんが、とにかく1日を始めていきましょう。どれだけ狂った旅行記かは、1枚目の写真のチョイスを見ればお分かりいただけると思います。なんで自動販売機なんだよ・・・

さて、この日は札幌駅スタート。前半は滝川経由で富良野へ向かいます。

 

札幌→滝川

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札幌駅

旅の始まりは札幌駅です。ちなみに本当は旭川の予定でしたが、バグきっぷなのでお気軽に戻ってきていました。なんかここの自動販売機がいつのまにか変わったような気がして。前は上に「ようこそさっぽろ!」とクラーク博士の写真が貼ってありませんでしたっけ。それかコカコーラの広告か。広告がないとこんなにおでこがスッキリするものなんですね。いきなりもじ鉄ではないような気がするんですが、まぁ好きに書いていきます。

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特急ライラックの側面表示

フルカラー化されて久しいライラックの表示です。北海道では唯一の種別と行き先を別に表示できるタイプではないかと言われていて、先日急遽運行された岩見沢旭川行きの臨時特急で「臨時 旭川」が出たらしいです。昔は「臨時青森」「普通上磯」が出たとか出ないとか。こっちに来てからはカムイがたまーに出る程度ですね。そもそもいつも故障するのこっちの方なので。色々な意味で485系いしかりの歴史を繰り返しています。

実はこれ、2日ぶり2回目の乗車。今回は自由席です。

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ライラック車内

たぶん721系の初期車はこんな感じだったんだと思います。北海道は今も昔もビビットなデザインが好きですね。261-5000もそうなりかけましたが踏みとどまって、落ち着いたデザインが採用されました。個人的には、うーん落ち着いた方が好きかな。デンマークデザインはそれはそれで大好きですけど。最近はモケットのカムイ化が始まっていますが、このタイプもまだまだしぶとく残っています。

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美唄

2回目の車窓なので、飽きはしませんがまぁのんびりと眺めます。美唄駅は建植式駅名標が極めて短い間隔で2枚続く駅として有名です(有名ではない)ここで、ん?となる光景を発見。「び」の周辺がなんかはがれかけています。そして濁点の一部が剥がれて完全に消えています。なんだこれは。

・・・この日焼けタイプの駅名標、端の方を見ればわかりますが、近年はしばしばパリパリになっていたり、はがれかけていることが多いです。剥がれが進むと文字が消えてしまうんですね。新たな知見を得ました。

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豊沼駅

豊沼駅は、JR北海道で最も駅名標が「雑」な駅といっても良いかと思います。何がって、高さが異常に低いのです。一体なぜというレベル。しかも傾いてるし、錆びてるし。しかしその駅で、2日前にとんでもない発見をしました。「なんか見たことないレイアウトの駅名標がついている」と。えええええ。まさか豊沼で新デザイン誕生!?今回特急の車内から撮影を試みることにしましょう。

まずは従来のものから。ご覧の通り、人の背丈の半分くらいかという低さです。こんな低さ、雪国ではまず考えられません。

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と よ ぬ ま

あ っ た

まず枠ごと交換され、よく見る普通の枠に更新されています。そして板。ナンバリングの太さがわずかに細く見える他は概ね標準デザインですが、なんですかこの「と よ ぬ ま」は。こんなレイアウトは他では見ません。最近更新された赤平駅でもこんなことはありません。まさかのここで新デザイン爆誕です。新デザインというか、別バージョンね。

 

滝川駅

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滝川駅6・7番線

いい日旅立ちが有名になりすぎた滝川駅。番線標や駅名標は更新されて久しいので、さすがに慣れてきました。昔の写真と比べると、昔は「6」は柱の線路側についていましたが、今は柱の内側に着くようになったという細かい違いがあります。

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2429Dの亡霊

元はホームにあったこの発車標。「のりば」「1」が後付けなのはそのためです。私が最初に乗った時は、この列車は釧路行きでした。それが東鹿越になり、今は富良野です。東鹿越行きの時は2両編成で、富良野で1両を切り離すという2429Dの頃にもあった「イベント」が逆の形で維持されていたのですがそれも終了。東鹿越は廃止方針が決定したと言います。これほど寂しいことはありません。東鹿越が残らなくてどこが残るんでしょうね、北海道の鉄道は。

駅前に出てみましょう。さて、スマイルビルに行こうかな・・・ん?

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滝川駅前・栄通地下歩道

あぁ・・・あの栄通地下歩道が、SEIYU連絡口が。フォロワーさんによると1月時点では通行できていたようで、この数週間での使用中止なのでしょう。かつて滝川駅前には「駅前地下歩道」というのも存在しましたが駅前ロータリー整備の前後で廃止。こちらもすでに歩道橋的役割以外意味のない不気味な空間と化していましたが、これにて全て廃止です。なお反対側の「JRバスターミナル」などが書かれた青い看板はそのまま残っていました。こちら側の「SEIYU連絡口」も残っていると思いますが、確認していません。

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廃墟と廃墟

まだスマイルビルの閉鎖報道から1年経っていないんですね。の割には確実に廃墟臭くなっていました。建物の再利用はしたいと言っていますができることやら。10年後くらいには滝川市が柵をつけてる運命になりそうです。そして今年も雪が多いです本当に。ご苦労様です。

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滝川駅1番線

滝川駅1番線って独特な雰囲気を保っているなぁと、最近になって感じます。そしてここから伸びる路線は「維持したい」とされている路線ですから未来があります。いいですね。「美寄」でもあるこの駅、幌舞までは行かなくなりそうですが美寄は美寄であり続けてくれないと困ります。

富良野方面乗車口」がまた特徴の一つです。本社管内なのに「ワンマンカー」がないのが特徴ですが、よく見るとこの先の各駅も同じ表記です。滝川〜釧路間だけワンマン化が早かったんでしたっけ。この辺はちょっと照らし合わせないとですね。ところでこの看板、「乗車口」を消しかけた跡なんて前からありましたっけ?

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富良野

看板類を撮影する角度はある程度自由なスタンス。この列車のサボは、日本一長い距離→日本一運行時間が長〜〜い→滝川-富良野-東鹿越→富良野というめまぐるしい歴史を持っています。そしてその全てにおいて誤魔化さないサボが取り付けられているのは考えてみるとすごいことですね。さて、それでは富良野へ向かいましょう。

 

滝川→富良野

この区間もなんどもお世話になった区間です。今では札幌から最も近いキハ40天国の一つですね。函館本線と別れてしばらく住宅街をすり抜け、公園を眺めつつ気がつけば田園地帯。他には代え難い車窓の展開です。

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滝川駅

なんといきなり新駅名標が出迎えてくれました。枠ごと更新です。当然ながら照明はなく、2008年にはバリバリ新規設置されていたあの時代は終わってしまったようです。文句なしの標準デザインですね。豊沼とセットで更新したのかもしれません。この地域では他にも奈井江と赤平をセットで更新した疑惑があるなど、離れた駅がセットで更新されやすい傾向にあります(?)更新はこの1枚のみです。

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赤平駅

相変わらずの赤「平」駅。写真がありませんが、駅舎側ホームの滝川寄り駅名標が新型に更新されていた(と思います)そして列車交換。吊り下げ式駅名標がどうなっているかヒヤヒヤでしたが、未更新のままでした。よく生き延びましたね。

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平岸駅

明るさを調整してみたら駅名標の色味がかなり変わってきたので、「撮って出し」を載せます。何かに使いたければ私に一言声をかけてから、各自明るさを調整してくださいまし。
2021年7月11日時点で枠の白塗りが確認された平岸駅の駅名標、同年8月には反対側ホームの板が更新されましたが、こちら側は従来のゴナが残存です。8年前の写真と比べると、板の一部が肌色になる学田のような老朽化が進んでいます。ところで8年前と比べて、2つの駅名標の間隔こんな近かったっけ?という駅がポツポツあるのですが、気のせいでしょうか。

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芦別

おうおうここも更新ですか。この駅名標、昔はロダン細字だったんですよね。もう5年前くらいの時点で隣駅の文字がはがれかけでした。別に日焼けが進んだわけでも錆の色が濃くなったわけでもないのですが交換です。もっと言うと、こんなにホームの外れにある駅名標が交換されただけでも、まるで駅名標照明が続投するような驚きがあります。初田牛駅みたいにもっと真ん中に持ってくるのもアリだと思うんですが。ちなみに予言しておくと、あと10年くらいしたら後ろの「パチンコ」が懐かしく思い出されるのだろうと思います。

芦別駅、ここ以外で更新された駅名標は見つかりませんでした。上芦別も残存。野花南では滝川方面ホーム滝川寄りの駅名標照明が撤去されていた(と記憶しています)

 

富良野駅

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展示される「ふらのベジタ号」

昔はここからが2両になって本番だったのに、今日では終着駅となっている富良野に到着です。いやほんと、ちょっと前まではまだ「快速代行バス」の案内もあったんですよ。現実を感じずにはいられません。2名程度の地元客とともに降車。極めて乗客は少なかったですが、途中利用が多かったのが印象的です。赤平芦別など。

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のりかえ案内板(?)

さて、富良野市の言いたいことを代弁しているJRのポスターが「のりかえ案内板」に貼られているのがシュールですね。これはデザインがちゃんとされています。本部の方で作ったのでしょうか。

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雪に埋まる2・3番線の駅名標

そうです。富良野は2021年に設置が確認された駅名標でも5本の指に入る迷駅名標があります。でもあれ? 埋 ま っ て る ・・・正直これは予想外で、今年は富良野も雪が多いようです。もっというと、こういう時に「フラノスキーエクスプレス」を運転しようとなれば、この部分も完全に除雪をしなければなりません。かかる労力と費用が全然違ってくるんですね。

でもこれ、実は毎年こんなだったりするのでしょうか。そう考えると、1世代前の駅名標がかなり錆付いていた理由もわかります。面倒ですが隣のホームに行きましょう。それにしてもなぜ北海道の駅は観光地ほど階段しかないんでしょう。

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富良野駅の迷駅名標

これが噂の迷駅名標です。2021年4月24日時点で登場。今の所この駅でしか見ません。まず第一に文字が小さい。これで連想するのは、JR北海道初期の隣駅が小さい駅名標です。それがかなり忠実に「再現」されている駅名標にすら感じます。

詳しく見るとフォントは(偽)ゴナ、駅ナンバリングが小さめです。要はあのペラペラ吊り下げ駅名標とよく似たデザインになっているのですね。でもその中では、分岐駅であることも手伝って文字組みは非常に美しいですし、個人的にはこれならどんどん増えてもらって構わない駅名標です。分岐駅ではない場合はちょっとバランス悪くなるかな。でも、ちゃんと組めばゴナは美しいことを感じさせる駅名標です。

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この絶妙な空間

富良野駅ですね。何の疑いもない富良野駅のこの空間ですが、気がつけばだいぶ少なくなってしまいました。かつては白石駅がこんな感じで、倶知安も結構この雰囲気でしたが、白石も苗穂も倶知安もなくなってしまいました。沼ノ端ももうありません。長万部もなくなります。とすると、有人駅でこのような空間がある駅ってもうここくらいなのでは。ホームがなく「地平」なのが珍しいですね。

もじ鉄的には、改札口より「観光案内所」の方が大きな看板なのが面白いところです。ちなみに改札口は電照サイン(光るかは不明)で、線路側の「のりば」ポスターはゴナです。昔は「さじてつさん」のもじゃくんがいたんですが、いなくなってしまいましたね。道内各地に細々と残っていたもじゃくんはここ最近名前不明のシマエナガちゃんに急速に役割が移っています。(あのシマエナガちゃんを登場初期に記録しなかったのほんと失敗だなぁ)

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平和な時間

北京オリンピックのテレビが流れるのんびりした空間です。富良野単のサボはおなじみの「滝川-富良野-東鹿越」に変わりました。部分復旧当時はよく用意したなこんなサボって感じでしたが、すっかり年季が入っています。うーん「サッポロビール」の赤いアクセントが欲しいなぁと思ったり思わなかったり。でもこの塗りつぶし駅名標、意外と慣れますよね。慣れません?

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富良野駅から一番近い観光名所

富良野駅に来たのはそんなに久しぶりではないのですが、このトイレを訪問していなかったので訪問します。富良野駅のトイレは以前は相当に汚いというか臭かったそうで、いすみ鉄道社長ブログで話題にされたらしいです。それをJRが単独で改修したのか富良野市の補助が入ったのかは資料が得られませんでしたが、2017年6月にリニューアル。「お手洗」のサインはJR北海道テイストですが、透明のアクリルという他には見ない珍しいものです。中は写真を撮りませんが、巨大なピクトグラムが印象に残ります。「トイレご案内」の触地図案内板はヒラギノ角ゴシックですね。函館線の大中山駅でもヒラギノだった記憶があり、ブームなのでしょうか?

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愛される JRふらの駅

さて、観光地富良野でなぜかトイレが、しかも平然と出てくるというあまりにも狂ったこの旅行記。一応定番ネタにも触れておきましょうか。富良野駅前の国鉄駅名標は問題なく残存。「ぬのべ」の廃止が濃厚になりました。「がくでん」もいつまで残ることやら。両駅の廃止が決定したら「のかなん」を剥がし、どこか気軽に見れる博物館にでも保存してほしいなと思うところですね。「のかなん」綺麗に剥がれますよね??そこだけ心配です。一応写真は撮り、時間がないのでご飯を食べに行きますよ。今回の旅、ご飯はちゃんと食べることが多いです。

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ルールルルー

私ふらのマルシェはファンでして、今回もそこで車内で食べる用の何かを買えばいいかなぁと思ってもいたんですが、以前友人に教えてもらったカレーの有名店が空いていたので、オムカレーを食べることにしました。個人的にオムカレーっていうのはもっとお子様向けカレーみたいな旗の載ったアレのイメージがあるのですが、この店のカレーは大人でした。そしてライスが少ないんですね。オムカレーってこんなに「オム」なのか!と。大変美味しかったです。ごちそうさまでした。列車の時間が迫っているので焦りながら食べましたが、これも列車旅ですね。いや、もうちょっと落ち着いて食べたかったです。時間にゆとりがあるとは贅沢なことです。裏を返せば「暇」ではあるんですけど。

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富良野駅

富良野駅の魅力は、駅前から山が見えることです。駅の正面からスキー場が望めるのはなかなかないことで、こちら側からも山が見えます。ところで、一つ先の交差点が横型なのは何なのでしょう。これはLED交換前から横型だった可能性が高いです。歩道橋でもあったのかという。北海道、たま〜にこういう謎の横型信号に出会うことがあります。

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富良野線へ!

さて、それでは富良野線の旅です。富良野線といえばラベンダーのキハ150。このラベンダー色、後継はでなさそうですし他区間転属で徐々に標準色化もあり得ない話ではありません。ともかく、原点富良野を走る富良野線はこの数年間が潮時なのではないかと感じています。どちらかというと「インスタグラム」的存在で、オタクには好かれない傾向にある富良野線ですが、よく見れば観光地あり、仮乗降場テイストの駅もあり、利用状況も良好な北海道を凝縮したようなローカル線なんですね。そろそろ追いかけないとかもしれません。ラベンダーの時期にもちゃんと訪れたさがあります。

長くなったので、続きは次回です。

札幌圏の記録的な大雪と私の旅行

記録的な大雪

いやぁ、想定外でしたね。って感じです。「万能」だと思っていた札幌が、災害の中心地になりました。首都直下型。さすがに札幌に何日も近づけない事態になるとは想定していませんよ。はい。

さて、このとき私は北海道半分を一周する旅行をしていました。冬の北海道旅なんて計画通りに進まないだろう、と思っていた私は、当日動いている列車を元に計画を立てる、ということをずっとやっていました。これは意外と功を奏しました。しかし、試練は旅の後半から始まるのです。

 

私の旅程

ここでは「当日」と表現する2022年2月6日の旅程は次のようになっていました。

「釧路にいる。今夜の宿は函館。特急を乗り継いで函館へ向かいたい」

本来釧路から函館を1日で、なんて私には考えられない移動です。しかしあの「バグきっぷ」ですから、たまにはいつもやらない無謀な移動もやってみようじゃないかと思ったのです。ちなみに目的地の函館は早々から決めていて、この日は釧路でなく帯広くらいにいるはずでした。しかし流氷物語号の車両変更により、流氷物語1号・2号に乗りたくなりました。それには旭川の始発でも間に合わないため、北見に泊まる必要がありました。これで旅程は1日分押され、目論みは崩壊。バグ移動をしなければならない結果になっていたのです。

 

前日夜

もう記憶が霞んでいますが、前日2/5から札幌圏は大変なことになっていました。琴似で2時間50分遅れ。手稲でのポイント不転換だったようですが、通常数十分で終わるはずのポイント不転換がいつまで長引いているのかという話です。

現地の写真を見ると理解できました。これは大変だわ。

 

当日

当日朝。これはまあ「名物」ですね。ほしみ〜小樽間の運休も、まあたまにあることです。

当日朝は東釧路にいました。宿(ポテトのないポテト専門店)に入ったのが23時近かったので、少なくとも出発は7時以降。釧路駅に着くのは8時をすぎるでしょう。前日すでに真っ暗だった釧路市街地の観光もしたい。釧路8:21発の特急おおぞらは無理だろうと思っていました。そのあとのおおぞらはこの6号。283系に乗ろうとするとこれが最後ですから、乗るほかありません。が、ピンポイントで運休かぁ。この時点では、「朝の札幌の混乱により、車両を出せなかったのだろう。その次からは運転されるだろう、と普通に考えていました。その後も出せないようではとっくに終日運休が決まっているはずですから。

ちょうどこのとき、おおぞら4号に乗車するフォロワーさんを見かけ、私と2時間差だなぁと思いつつ、10時11分発帯広行き普通列車に乗ることにしました。もちろん、函館へ行く前提で。

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快晴の釧路市街(なお釧路町

バスで釧路駅へ。前日釧路の終バス20時!?早すぎ!となっていましたが、朝はちょうどよくいいのが来てくれました。中央バス小樽の人の放送で、次は〇〇、〇〇「です」がくしろバスの特徴ですね。久々に思い出して懐かしかったです。同時に思い出の霧多布行きはもう廃止になってしまったらしいことを思い出しました。

釧路駅には運休表示が出ることを忘れていて、最初見たとき、おお!!これが噂の!!と驚きました。さらには黄色の運休表示はかなり珍しいようです。確かに次の日などは、運休は赤色で出ていました。なんだったのでしょう?

札幌駅の電光掲示板真っ黒は名物ですよ〜と、宣伝してたりもしてました。この程度だったはずなんです。この時は。

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帯広行きワンマン列車

なんか幕が苗穂っぽいな?と思いつつ乗車。横の54が「普通」と出しているのもいいですね。旭川ではもう見られませんから。

この辺から怪しくなってきました。さっきのピンポイント運休ではなく、今日の目的地函館へ行く特急が、午後を含めてどんどん怪しくなってきたのです。

これでもう察しました。平和で立ち往生なんて聞いたことがないんですよ。普段降らない札幌がなんでこんなことになってるんだ、と半信半疑でもありました。ただ、計画運休をしなかったJRが、まるで国鉄のように限界まで動いたんだ、ということはよくわかります。

この時点で、いやこれもう、南千歳までも行けないな、という予感はしました。

これもまた聞いたことがない案内です。

「改札口封鎖」というのが過去例がないと思うんですよ。その後ツイートした通り、「今までも札幌駅発着列車の運転見合わせは年に1回2回あったけど、事前に予告されていた。今回のようにズルズル運転見合わせに持ち込まれたのは記憶にない。」んです。あぁ、これは異常事態だなと。

さて、函館の宿は取っています。この度唯一事前に取った宿です。宿泊したい。ってところで朝釧路にいること自体がハイリスクでしたね。はい。でも、中央バスの高速バスですら一部が動かないレベルです。札幌市内線もダメです。これは現実的に行けないなと感じ、止むを得ず宿泊をキャンセル。次の長時間停車で電話しようと思いました。

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池田駅で長時間停車

幸いホテルのキャンセル料は無料でした。さて、それでは今夜の宿を探し直さなくてはなりません。石勝線が閉ざされた中で行けるのは旭川くらいです。でも先日2日間も行ったばかりなのでパス。普通列車だけの富良野に泊まるのは「弱い」のではないかと判断し、快活派な私もホテルに泊まってみたさがあったので、帯広のホテルということに。そう、帯広では40が引退するんです。それをじっくり見られるいい機会だと捉えたんですね。本来の旅程でパパッと見て函館に行くのはもったいなかったかもしれないですね。

その後私は、帯広の長崎屋を見て、幕別、札内、池田、十弗の駅巡り。千歳からやってきた特急とかちを見送り、あとは疲れを取るためホテルへ。

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私が見た最後の営業特急列車となった、千歳からの特急とかち

これが最後とはさすがに思ってないので、写真は適当にしか撮ってません。

正直こんな感じではありました。で、札幌が災害級の大雪であることが、いまいち伝わってこなかったですよね。この理由はいろいろありますが、旅行中で落ち着いて報道を見ることができなかったこと、数日前に石北線などの豪雪地帯を訪れていたこと。加えて、北海道の低温の中であまりスマホを駆使できないのも大きな理由でした。動画など負荷のかかる閲覧をしたくなかったんですよね。

レア列車云々ではなくこう思いました、はい。「困る」ので。石勝線に使用する特急列車は札幌を拠点に運行しているので、その札幌が災害級にやられると使用する車両がなくなることは、頭ではわかっていますけど。

でもこの写真を見た後はちょっと考えが変わりました。踏切の路面がガチガチに固められているのです。あの硬い路面を割るのには労力がいると容易に想像できます。下手すると札幌中の踏切がこうなっているのです。これはどうしようもないし、これは下手すると2〜3日運転見合わせになる。札幌入りはもう諦めざるを得ないと感じました。

 

帯広→千歳

帯広に宿泊した翌日は2月7日です。私はすでに、2月8日17:00発の、新千歳空港からの飛行機を取っていました。LCCで、払い戻しができません。それを見越して1日間の余裕を作っていました。というわけで今日と明日でなんとか千歳に行かなければならない。これが私の絶対条件でした。ちなみにこの時点で帯広は快晴です。千歳も、札幌ほどの大雪となったわけではありません。吹雪で遭難する危険性は低いのです。ただ単に列車が動いていない状況。そしてあるとすれば、高速道路の渋滞(あまりありませんでしたが)移動の安全性に問題はないと判断していました。だからこそ、千歳への移動を強行する方針でした。

さて、石勝線が動かない帯広で、千歳に行くには様々な手段が思い浮かびます。

まずは岩見沢に行ければ良いのでは?と思いました。今回岩見沢は大雪ではないからです。(今思うとこれは甘かったですね。札幌圏に除雪人員が取られていて、滝川〜岩見沢間が満足に運行されていなかったです)

そして以下のような移動方法が想定できます。

いずれも常識人が考える移動方法ではないのが笑いどころでしょうか。ただ、これはいずれも「岩苫線が運行している」ことが条件です。栗山ならまだバスでどうにかなりますけど。

頭の片隅にはこういうのも浮かびますよ。何より移動としてスリルがあって楽しいですからね。ただ、費用がかかりすぎる。静内から鵡川がジェイ・アールバスで繋がっていれば、もっというと日高線で繋がっていれば、十分選択肢だったかもしれません。鉄路が繋がっている重要性って、要はこういうことなんですよ。そのために毎日維持するかって話ではありますけど。でも上の「東鹿越」という選択肢がある程度常識的なものとして考えられるのも、それがJRによって運行されている、という点は大きいですし。ノースライナーもありますけど、3往復だからなぁ。

ちなみにこの検討の中で高速バスが出てこないのは、あまりにあっさりしすぎていて面白くないからです。最終手段です。

 

翌日

翌日はですね、先ほどもちょろっと話したように、低温の中でスマホを駆使した影響で、スマホが起動不能になるなど、情報収集ができなくなる事態が発生しかけました。幸い復旧しましたが、もう余計な負荷をかけていられない状況になりました。さすがは十勝、朝晩は-10℃以下の冷え込みでしたよ。

まず無理だろうと踏んでいた通り、朝から札幌圏は運休です。私は旭川を目指すこととしました。

加えて、どさくさに紛れて岩苫がお亡くなりになりました。加えて、夕鉄バスがまさかのホームページを活用し、栗山〜新さっぽろ間の運休を知ります。どちらも明日動けばいいのですが、これで私が考えていたアレコレも雲行きが怪しくなっています。

スマホがダメなので、駅員に聞くしかありません。(スマホが使えても最新情報は駅員に聞くしかないけど)結果として当時HPには載っていなかった「明日も運転再開目処は立たず 手稲新千歳空港間を優先」という情報を得ることができました。

その際、旭川までの運行状況も念のため聞いておきました。念のためですよ。まあ平常通りですよという答えが返ってくると思ったんです。そしたら、意外な答えが。

富良野まではいけると思うけど、滝川からが無理かもしれない。滝川で止まるか富良野で止まるかわかんないねハハハ」

最後の「ハハハ」は私が敢えて入れました。どうにも、こんな時に(こんな切符で)こんなルートで帯広〜旭川を移動するなんて頭おかしいでしょ、みたいな雰囲気を感じざるを得なかったからです。いやまあそうなんですけど、東鹿越なんて普通の旅行者は通らないところですけど、でもこの6日間周遊パスを発売しているのもJR北海道ですよね?と、なんかそんな感じになりました。

加えて、この時「大雪だ」などの情報を特に聞いていない滝川・富良野エリアでなぜ「止まるかもしれない」という答えをされたのか強く疑問に思いました。現地の天気を見ても、曇り、または弱い雪くらいしか降らなさそうです。一体なぜ。謎でしかありません。そりゃあ予測できない雪というのも降りますけど。そして帯広駅員の予言はのちに的中することになります。

ともかく、最終的には「次のこの新得行きに乗ってくださいね」とは丁寧に案内してもらったので、そうすることに。駅員さんも錯綜する運休情報と長蛇の列に対応するのは大変なのはわかりますから、情報を聞くだけです。特急が帯広〜釧路で走らないんですか?と聞いている人も実際にいましたが、無理な要望をしてもどうにもなりませんから。

本当はその後の快速狩勝の亡霊に乗りたい気持ちが強かったですが、リスクを考え1本前倒しです。

とりあえずご飯です。この時の豚丼はありがたかったですよ。ひとときのホッとする時間というと大げさですが。

次の新得発まで時間があるので、西帯広・柏林台を巡り、新得へ。

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新得駅(2022年2月7日)

新得一日散歩きっぷの東端、道東への玄関口ですね。代行バス、普通、代行バス、普通。特急が一切ない珍しい光景です。さて、私は16:21発の代行バスに乗りますよ。乗り継ぎOK。

一応この後の運行状況も聞いておきます。一応です。駅につくたびに駅員に尋ねるの、私だって面倒と感じますが、念のため。

「え〜次の東鹿越行き110便は運休になってますね」

ん?????

ひゃくじゅう便とは。あ〜代行バス列車番号かな。いやでも今も発車標に表示されてるよ。何時どこ発だ?→新得16:21発。は?????

もっと聞くと、つい30分ほど前に決まりまして、とのこと。東鹿越からは動いているんですか?と聞くと、東鹿越までがダメなので、それに合わせてこちらもダメ、とのこと。富良野線は動いている。滝川〜富良野間もダメ。理由は雪とは言ってるけど詳細不明。そのようなことが判明しました。運休列車の一覧を見せていただけませんか、と聞くと、「ない」とのこと。でも、ホームページに出てますよ、と最後に言われたので見てみました。

いやまあ、出てますけどね。いやでも概況にこんなこと書いてなかったですよ。この日も特急列車の運休情報に大量の列車が羅列され、さらに滝川〜富良野間も道東エリアというよくわからん区分け、これを見つけろというのはいくら何でも酷な話ではないかと。ちなみに、代行バスの運休は一切記載がありませんでした。手入力なんだろうなと理解しました。

ツイッターを漁るとこんな情報も。新得駅では得られなかった情報です。

ツイッターを真面目に漁ってみると、こんな情報も出てきました。なんか岩見沢旭川間が相当に間引き運転されています。これは意味がよくわからなかったですね。いやまぁ間引き運行すると色々な意味で「楽」になりますから、まぁなんか事情があったのだろうとは思います。

で、JRが運休をすること自体は許せるんです。札幌圏の除雪作業が相当に大変そうなのはこの時点でも画像が回ってきていましたから、除雪が大変なのは重々承知です。ただその際、「車両や人員が手配できないため運休する」「大雪による立ち往生等の輸送障害が見込まれるためではない」ことを明確に言ってくれないと、「滝川や富良野が代替交通で行くのも危険な大雪になっているのか」の判断ができないんです。気象情報も見ましたが、曇り時々雪です。判断しかねます。こういう時、列車の運休を判断する人がどのような判断で運休させたのか、解説がほしいんですね。

「昨日からの札幌圏において集中的な大雪により除雪作業を継続して行うため以下の列車に運休が発生いたします」

これは翌日の張り紙です。この言い回しだと、「根室線の運休をしないと札幌圏の除雪作業を継続して行えない」と取れます。従来根室線に回す予定だった除雪車両と人員を札幌圏に回しているため、線路の状態が保証されないため運休なのだということが推測されますが、本当のところはわかりません。

今回の旅最大の疑問はここですね。なぜ新得富良野が繋がらなかったのか。本当の理由が見えないんです。そもそも私が旭川に行っても千歳にたどり着けない頭の悪い判断ではなかったかというのは置いておいて。

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代行バスの案内が消された発車標(新得駅

駅員さんと相談している間に、いつのまにか代行バスの表示は消えていました。40404040というこれまた見たことのない並びです。

なお新得駅の駅員さんはとても親切でした。ありがとうございます。

さて、これではもう帯広へ戻るほかありません。(旭川行きノースライナーはありましたが、そこまで課金して旭川に行く理由はありません)しかし帯広には私の旅の生命線である快活クラブが存在しません。ホテルに2泊するつもりはないので、別のネットカフェを探します。私は実は快活クラブ以外のネットカフェを利用したことが一切なく、そしてその快活クラブはネットカフェでも特に居心地が良いとされています。今夜の寝床は一体どんな場所なんだという不安がよぎります。

とりあえず帯広に行って、これは最終手段の高速バスの予約だなと思いました。新千歳空港からの脱出手段が、「千歳・苫小牧への市内線と帯広行きミルキーライナー」くらいしかないという話題はこの日の午前に得ていたので、はぁ〜最終手段かぁ〜と思いつつ。そもそも帯広と新千歳空港を結ぶバスが問題なく運行しているという運行情報を得たのもこのツイートからです。そのくらい高速バスの運行情報は弱い。そして予約が埋まっていたらどうしようもありません。目の前にいるのは引退間近の40なのに、楽しんでいる暇はすっかりなくなってしまいました。

とかちミルキーライナーというのは、2008年4月に運行を開始したバスらしいです。へぇ。私は予約制高速バスは趣味としていないので、とても新鮮です。あとは空いているかどうか、そして高速道路が混んでいるかいないかです(私は高速道路は初心者なので、全く混雑に関する情報は持ち合わせていません)

いや〜それにしてもあっさりした最終手段だなとは感じました。乗るの1本だけですもん。何本も乗り継いだほうが圧倒的に私らしいところ、実につまらない選択肢だなぁと思いますが、致し方ありません。ちなみに飛行機のキャンセル料とミルキーライナーの運賃がほぼ同額だったため、旅行の継続も検討しましたが、関西に帰ってからの予定もあるため断念しました。逆にいうと、新千歳空港行きが走ってるのは便利で安心だけど、自分はそんな簡単な手段は選んだら負けだみたいな考え方をしているんですね。ほう。

この突然の運休という経験は私にとってもトラウマになり、新得で告げられたからなんとかなったけど、そのほかの駅でなったらどうなるんだよ・・・という不安に襲われました。結果として深夜に運転される新得発池田行き快速狩勝には心の余裕がなくなり乗車できなくなりました。この日は結局芽室行きを1往復、常に列車がそばにある状態で駅を訪問し、早めに終了することに。

 

翌々日

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つながるって、しあわせだ!

とは思いましたが、本当は札幌に帰りたかったですし、友人と会う予定もありました。そして高速バスは本当の最終手段として考えていたので、負けたな、という感覚もあり。でもともかくスイスイと進んでくれて、予定通りの飛行機に乗れたことはありがたかったですね。

 

旅の感想

札幌圏では今も運転見合わせが続いていて、除雪作業も続いています。

批判も多いこのツイートに私が共感するのは、実際に不安を抱えたからです。私の前後で不安を抱えている人を見たからです。ああこういう時って、家のない旅行者は弱い立場に置かれるんだなということも感じてしまいました。

私は除雪作業の懸命な努力に理解を示すことが難しいタイプの人だと思います。確かにそれはそうなんですが、でも鉄道というのは毎日当たり前に運行しているもので、災害の時でも運行が元に戻るまでは、裏方として黙々と作業しているのが良いと思っています。積極的に情報を開示してほしいとは言っていますが、PDFでガチギレされるとちょっと印象が悪くなります。(利用者のガチギレに対してJRも逆ギレするこの状況。除雪に関してはJRも等しく被害者であり、全部雪のせいなのでそれはそうなのですが、ここにこそ報道機関というのが必要なのかもしれません)「医療従事者が頑張っているから、外出を自粛しよう」という風潮は最初はありましたが、徐々になくなっていきました。「除雪作業員が頑張っているから、移動を我慢しよう」というのも同じだと思うんです。それとこれとはちょっと別なのです。こっちも困っているのですから。こんな時に北海道に来るのが悪い?でも、6日間連続で、途中に間を空けて移動を自粛することが許されないパスを売って、大々的に宣伝しているのもJR北海道なのです。でも今回は、そんなことも言っていられない大災害なのだと自分に言い聞かせています。

ちなみに似たような経験として、胆振東部地震での大規模停電があります。あの時は別に北電を責めることなど全くしようとも思いませんでした。大災害でしたし、それ以前も以後も、電気がつくと言う当たり前はちゃんと当たり前ですし。対してJR北海道は圧倒的に遅れ運休で困ることが多いんですよ。「こんなに度々運休されたのではたまらない」いやまぁ遅れ運休を趣味としているんでアレなんですけど、困った経験も少なくありません。やはりその辺の差が出ているのかもしれないなと感じます。

なんか我ながら、実に最もなことを言っているなと思います。今回感じた不安も、大体は「この日までに新千歳空港まで辿り着かなければならない」という焦りからです。いやぁ、余裕を持って1日24時間ゆとりをもたせたんですけど、それでも甘かったかもしれませんね。でも余裕を2日間も取るとかなってくると、どんどん北海道を楽しむハードルが高くなっていきます。

いや〜北海道の厳しさを感じる旅になってしまいました。ローカル線の限界、自分のローカル線趣味への限界、人間の雪への限界などなど様々なことを感じる旅でもありました。でも魅力は尽きない北海道です。HOKKAIDO LOVE! は今もその通りだと思っていますし、また訪れるし、北海道と共に生きていくでしょう。

試される大地。色々な意味で北海道に似合った言葉です。その先の、道へ。で過去のフレーズになってしまいましたが、私も北海道に試されるなぁと。記憶に残る旅でしょう。今回もありがとうございました、北海道。

印象に残る2010年代の北海道CM集 2 スーパー編

世間ではまだ?あまり取り上げられない、比較的最近の北海道CM集。今回はスーパーを特集します。前回の記事はこちら

 

コープさっぽろ

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コープさっぽろ

♩毎日色々ちょこっとお得

ポイント2倍 11倍も

コープさっぽろちょこっとカード

今日は!ちょこっとカードで5%OFF!

コープさっぽろには言わずと知れた「じゅーばい、じゅーばい、ポイントじゅーばい」*1や、「ちょこっと〜ちょこっと〜ちょこっとカード〜便利でお得なこのカード〜ちょこっとカード」などなどネタは尽きません。CMではこれがおなじみかな〜と。

「火曜は!ちびっこコープデ〜コープさっぽろ」とか、シニアコープデーとかは残っているでしょうか。

トドック

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トドック トドック

コープが トドック

トドック トドック

おいしさ トドック

おいしさまるごとたくさんトドック

あんしんせいかつはじまるトドック

トドック トドック

コープが トドック

トドック トドック

コープの宅配トドック

トドックの洗脳CM。よく見ると子供達全然ダンスしてないっていうアレ。後半シーンもはや諦めてるし。

 

アークス

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くるくるくるくるお得がくるくる

くるくるくるくる笑顔がくるくる

くるくるくるくるお得がくるくる

くるくるくるくる笑顔がくるくる

北海道産豚ローススライス、138円。

スーパー極上キムチ、238円。

うれしい日替わり、お買い得。

アークスグループ、大日替わり市。ご覧のお店で!

北海道といえばアークスですよね。そしてこれ。くるくる自体新しいイメージがありますが、その前のCMは全く思い出せません。弓を放って値段が出るイメージが目に焼き付いています。これですね。

 

イオン

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イオン!

火曜はウキウキ火曜市

イオンの火曜市

朝から夜までお得がいっぱい

イオンの火曜市

(みんな〜うれしい〜納得価格〜 一日中〜お得〜火曜市〜)

今日は、火曜市だ!

今週の火曜市も、お買い得品を、たくさんとり揃えて、お待ちしております。

イオンの火曜市、今日!

チラシもネットで。

新鮮野菜に果物に〜お肉にお魚日用品 うれしいお得がいっぱいの〜イオンの火曜市〜〜

はつーかさんじゅうにち5パーセントオッフは全国区ですかね。イオンも地域性があるんですね。イオンは他にも「イーオーンーのー 道産デー!」などがあります。北海道〜のお肉〜北海道〜のお魚〜

 

マックスバリュ

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マックスバリュ

♩12日は、待ちに待ってた 月に一度のお得デー

ゴーゴーゴパーオフ 誰でもみんなゴパーオフ 今日!

12日は マックスバリュ ハイパーフードデー

地味ながら焼き付いている方も多いのでは。北海道限定なんですね。もったいないなぁ。いや、だからこそいいのでしょうか。マックスバリュといえば琴似で元ダイエーと並ぶ姿が一番印象に残ります。森林公園駅前の札幌フードセンターもしぶといですね。

 

 

ジェイ・アール生鮮市場

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Fresh!

安い〜安い〜お肉がやすうい〜

安い〜安い〜魚がやすうい〜

安い〜安い〜野菜もやすうい〜

せいせんいち〜ば〜!

外しちゃいけないこれ。なかなか長寿CMのようです。北海道でもちょっと独特な雰囲気と位置付けのスーパーという気がします。「エスタ」感があるのは気のせいでしょうか。

 

現金問屋卸売スーパー

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毎度おなじみ、現金問屋と、卸売スーパァ〜

今週の目玉は、これだぁ〜!

なんとこの価格!驚きのスーパープラ〜イス!

今週も、現金問屋と、卸売スーパーで、待ってるヨォ!

店名的にちょっと近寄りがたいイメージがあるこの店。私このおじいさん知らないんですけど、いつの間にか若い女性に変わってしまいました。

 

セイコーマート

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セイコーマート

♩When I wake~~?

メロンのおいしい季節です。

新鮮な牛乳と、メロン果汁の冷た〜いハーモニー。

北海道メロンソフト。

セイコーマート

北海道のスーパーマーケットでもあるセイコーマートで締めましょう。色々ある中でも印象的なのはこれ。メロンのおいしい季節です。そして最後にも♩セイコーマートがあるのがいいですね。他には道民は野菜不足!とかかなぁ。音MAD「北海道合作」で出てくるカツ丼とか、さんま蒲焼き中でスタミナつけようはよく知りません。

 

*1:ごーばい、ごーばいもありましたよね??

印象に残る2010年代の北海道CM集 1

北海道を離れますと、当然に北海道にしかないアレコレとも離れるわけでして、北海道の鉄道に関する話題は毎日Twitterに流れてきますが、ホーマックに行ったり、東光ストアで買い物したりといったことがないのです。当たり前ですけどね。

今回は、そんな私が過ごした北海道で何気なく流れていた、懐かしいCMや音楽を集めました。「2010年代の」としていますが、私が印象深い年代はこの年代です。この年代、高砂温泉とかホテル大平原とか、そんなに流れてないと思うんですよ多分。登別クマ牧場・千秋庵があったくらいかなぁ。そんなわけで、一般的に話題にされるCMはあまり出てこないと思います。

ちなみになんですが、私は夕方のニュース番組はどさんこワイドではなく、北海道NEWS1→今日ドキッ!をよく見ていました。そのためどさんこワイドに関連するネタはあまり出ないと思っておいてください。というか、民法よりNHKの方が多かったくらいです。ネットワークニュース北海道→ほっとニュース北海道とか。

 

ホーマック

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♩あなたの街で 暮らしの中で いつも輝く ホッホッホーマック

ホーマックのテーマソング「出会いの歓び」です。いや〜これほど地元を思い出す歌もないです。「あなたの街で 暮らしの中で」という歌詞が、また私の趣味とよく合ってるんですよね。いい歌です。

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全店総力祭! 季節の備えも。毎日の暮らしも。全店あげて、全力で応援。ホーマック、全店総力祭、開催中。

ナレーションは上田なおみさんですね。いや〜いいですね。これぞ北海道です。最初の「全店総力祭!」はない方が一般的ですが、これはこれでいいです。細かいこと言うと、「全店そ、」くらいで入る「♩あなたの街で〜」が最高にいい。

♩ホーオマック!♩

最後のホーオマック!ですが、ホーマックからDCMホーマックになった一時期、次のようになっていたことがありました。

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DCMホーマック

これはこれでいいし、一時期の象徴です。でも今は前のに戻るようになってよかったなぁと思っています。余談ですがこのCM、歌の主が違う?

 

北海道銀行

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すいません。出前お願いしま〜す。

お待ち!!

って早!

ラピッドなら、審査回答まで、最短15分なり。

♩ヨササ〜ンの919 道銀の ラピッド! って早!

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これが目に〜入らぬか! スマホか!

はいチーズ スマホか!!

仲直り〜 スマホで完結か?

ラッピドならスマホでカードのお申し込みから発行まで完結。

♩ヨササ〜ンの919 道銀の ラピッド! 道銀か!

道銀ラピッドのCM、これは意外と歴史があるようでして、昔はサウンドロゴに「道銀の!」がなかったようです。このほかに「〜〜のお申し込みが、スマホで完結なり!」というバージョンがあったような気がします。

 

北洋銀行

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みなさん!北洋銀行カードローンスーパーアルカ。

カードのお申し込みはスマホで完結。ん?

しかも返済は2000円からできる!うお〜〜

北洋銀行カードローンスーパーアルカ。

スーパーアルカ。大泉洋さんが「北洋銀行カードローンスーパーアルカ!」というのが印象的です。シンプルですね。

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♩北洋ア・ル・カ♩

このサウンドロゴも一応知ってますが、物心ついた頃からすでにスーパーアルカだったような気がします。たぶん。

 

ホクレン くるるの杜

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営農やるならどやってー?

せいいっぱーい

せいいっぱーい

営農やるならどやってー?

せいっぱーい

だーーーー

こんな歌詞のコメントがありますけど、本当かどうかはわかりません。というか30秒版を聴くとこの前の歌詞に英語が入っているので、こっちの歌詞も英語?

畑で育つのわぁ〜作物だけじゃな〜い!! ホクレン、くるるの杜。

ナレーションがこうきます。最高に北海道を思い出すCMです。でも、歌のテンポが遅いような。1.25倍速でしっくりきます。いやちょっと早すぎかな。1.1倍速くらいかな。

 

ホクレン よくねたいも

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おはようございます。

芋は寝かすと甘くなる。よくねたいも。お店で会えます。

北海道を代表するかというとしないんですけど、「おはようございます」のインパクトが強烈だったのを覚えています。ちょっと雰囲気が六花亭っぽい?

 

ホクレンななつぼし

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すいませ〜ん。

ゆめぴりかって確かに美味しいけど、私はななつぼしの方が好き。

すいませ〜ん。

ゆめぴりかって確かに美味しいけど、私はななつぼしの方が好き。

北海道米 ななつぼし

またこれ独特な雰囲気なんですよ。微妙な不気味さというか。1度目の最後と2度目の「すいませ〜ん」の間が極めて短いのが、また絶妙な雰囲気を作っています。

北海道米のPRは、札幌市営地下鉄のドア広告でもすっかりおなじみです。今は「ああ、食べらさる。」ともう一つありますよね。

この辺この辺も好きです。好きというか、好きか嫌いかというと嫌いなんですけど、印象に残りすぎてるんですね。

 

日昭アルミ工業

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♩マーイホームがよみがえる ケロッ

 リフォームで見違える ケロケロッ

 日昭アルミでかえるのがいいね〜

♩にっしょ〜アルミこ〜ぎょ〜

全国区かもしれませんが、札幌が本社なので。今では社名を変更しNisshoになり、CMも若干変更されていますが、公式チャンネルに旧CMを残してくれているのが神すぎます。やっぱり♩にっしょ〜アルミこ〜ぎょ〜なんですよ。

 

日江金属CM カスケードガレージ

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カスケードガレージって、見た目はいいけど、丈夫なの?

こんなに丈夫で、ごめんなさい。

♩カスケードガレージの、にっこうケンタク

こりゃあ丈夫だ

このサウンドロゴ、上田なおみさんのようです。マジかよ。長寿CMっぽいですね。

 

サッポロドラッグストア

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♩くす〜り〜や〜 くす〜り〜や〜 くす〜り〜や〜 くす〜りや〜

くす〜り〜くす〜りや〜

くす〜りや〜 くす〜りや〜

あなたの街のくすりやでいたい。

サッポロドラッグストア

くす〜り〜や〜懐かしいですね。なくなっちゃいましたこれも。森店の背後に特急北斗が走る姿がホントいいんですよ。HET183の代名詞的な。183の特急北斗といえばこのCMです。

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サ〜ツ〜ドラドラ!

ポッポイゴ、ポイゴ、ポイゴ、ポイゴ、

ポイゴ、ポイゴ、ポイゴ、ポイゴ、

ついたち とおか はつか サンジュウニチ-

ポイゴ、ポイゴ、ポイゴ、あ!買い忘れ!

ポイゴ、ポイゴ、ポイゴ、ポイゴ、

ポイゴ

サツドラは、ポイゴ!

いや〜同じ会社とは思えないですね。あとは超炭酸水の大通公園の噴水とかですね。ポイゴはコープさっぽろのポイント10倍に匹敵する印象があります。

函館タナベ食品

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はこだての〜海の〜味うまいべ〜

はこだて〜た〜なべ

はこだての〜海の〜味うまいべ〜

はこだて〜た〜なべ

うまいべ!

とびっきりの素材にこだわった

いか!かに!ホタテ!

3つの味の海鮮シュウマイざんまい

函館タナベ食品

食べてみれや!

このシュウマイは美味しいです。そして市電のラッピング車両のイメージもありますね。最近は歌の声で「タナベで検索〜!」ってのもあります。うまいべ〜っていうのは先代のCMがあるらしいですが、私は全く知らない世代です。

 

HAKODATE海峡の風

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う〜みの かぜぇ〜〜〜 ぅ〜〜〜〜

う〜みのかぜぇ〜〜〜

HAKODATE、海峡の風。グランドオープン。

 

緑の風リゾートきたゆざわ

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みどりのかぜ〜〜〜〜〜

み〜ど〜り〜の〜 みどりのかぜ〜〜〜〜〜〜

海峡の風。緑の風。2大CMですね。限界旅行もいいけどこういうところも行ってみたいですね。乃の風もありますが、あれはちょっと三番煎じ感が否めません。個人的にはね。

 

野口観光

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野口観光といえば最後のドゥ・ワップ〜です。ちょっと古い印象ですが、キャッチーです。特に意味はないというから驚きます。

 

トーホウリゾート

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旅先での楽しみの一つが、美しい草木を眺めながらの、露天風呂。心と体に、よく効きます。

あなたの湯処 トーホウリゾート

なんかコロナ前って感じですね。この漢字の振る舞いが印象に残ります。

 

一旦この辺にしておきましょうか。次回に続きます。