もみじの研究ノート

駅名標の奥深い世界へようこそ。

札幌市営地下鉄のサイン はじめに

さて、今回からは何回かに分けて、札幌市営地下鉄のサインを取り上げたいと思います。あ、別にJRに飽きたというわけではないので。飽きるまでJR北海道の駅名標も取り上げますよ。

 

地下鉄サインクイズ

はじめにみなさん、こちらの写真をご覧ください。

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大通駅 東西線ホーム(2017年11月)

東西線の大通駅です。4枚の吊り下げサインが並んでいますね。ここでクイズです。

 

Q. 一番古い看板はどれでしょう??

 

さてさて、どれが一番古い看板でしょうか。また、古い順に並べるとどのような順番になるでしょうか。

 

考え方

まずわかりやすいのは東豊線です。東豊線は札幌の地下鉄で最も新しい路線ですから、一番新しいと考えることができます。もうちょっと専門的な分け方をすると、東豊線の看板は矢印の記号(ピクトグラム)がJIS規格に近くなっていること、そしてフォントがゴシック4550であることから、この中では最も新しいサインとなります。

 

問題は残りの3枚です。よく見ると、「真駒内方面のりば」と「麻生方面のりば」のサインを比べると麻生方面の「のりば」の文字の方が古いフォントのように見えます。一見手書きのようにも見えますね。

 

なぜ「真駒内方面のりば」の方が新しいのか。それは、「麻生方面のりば」の看板は、南北線が延伸した時に1回取り替えたけど、「真駒内方面のりば」の看板は開業当初からずっと使っているとても古い看板だった。だからどこかのタイミングで取り替えたのだろう。

 

つまり、「麻生方面のりば」の看板が一番古く、「真駒内方面のりば」と「南北線のりかえ」の看板の方が新しいのだろう、と考えることができます。

 

結果、順番はこうなるのではないか??

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と、多くの人が考えるのではないでしょうか。 

でもそれは・・・間違い!

 

私の考え方

「麻生方面のりば」の看板は確かに麻生延伸開業の時に設置された。しかし、「真駒内方面のりば」も、東西線の開業時、つまりこのホームができたのと同時に設置された看板である。

また、「南北線のりかえ」の看板にはピクトグラムの表記がある。東西線開業当初はピクトグラムが表記されている看板は全く設置されていなかった。よって、「南北線のりかえ」の看板は、設置後1回交換されたものでないか。

 

ということで、私が考える順番は下の順番です。

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あくまで私の考えですので、誤りの可能性はあります。でも地下鉄各駅のサインを細かく見ていくと、このような答えにたどり着きました。

 

でも、それぞれの看板のフォントを見ると、明らかに「麻生方面のりば」のフォントが古く見えますよね。私の考え方は間違っているのではないかと思われる人も多いはずです。

ですが、北34条駅や麻生駅のサインを見てみてください。東西線より開業が新しいのに、東西線の開業時からあるサインより古く見えるフォントの看板がたくさんあるのです。

 

ということで、とても不思議なことではあるのですが、「麻生方面のりば」より、「真駒内方面のりば」の方が古い看板なのです。

 

・・・以上、地下鉄サインの設置された順番に関するクイズでした。ご納得いただけた・・・ような気があまりしませんが・・・私の文章力のなさですね。はい。

 

よくわからなかった方のために(?)、次回から札幌の地下鉄のサインを分類していこうと思います。今回は基本的に吊り下げ式のサインを扱おうと思います。

 

札幌市営地下鉄のサイン分類

 

それでは、次回からの記事をお楽しみに。